21/23
小さな胎動
side ???
「許さない・・」
私はある事件の間接的原因である存在を憎まずにいられない。その存在が、または直接的原因である存在がいなければ、今頃姉は学校生活を謳歌できていた。
「あぁ、苛々する。安穏な顔して・・・・。」
事件を殆ど知らない、そう思える程、表情に陰りが見えない。事件は陰ながら被害者が多く存在し、彼女らはほぼ全員この学校から去っている。その為、全容を知っていれば、まともな人間ならば、何かしら苛まれる筈である。
「・・・頑張るよ、柚木姉。」
竦みそうになる心を奮わせ、計画をもう一度頭に浮かべる。
確認後、ふと言葉が零れる。
「ごめんね・・・・。」




