第五話~END~
最後の話です。
ずっと前に書いたものを少し手直しして投稿しました。
始めの作品…ものすごく下手で矛盾点もあり、問題放置など、見てられないほどでしたが、完成ということになります。
「奴隷を見たいんだが…金ないがいいか?」
「もちろん見るだけでも!館はあちらになります!」
宣伝というだけあってか、声もでかく聞き取りやすい。
「うむ、ありがとう」
なんか、態度がでかくなってしまっているな。
なんだか、えらくなった気分になってしまう。だめだな…
店に入ると、そこには奴隷を扱っているとは思えない、綺麗な小さい部屋だった。
あれ? 外から見た印象とちがうな…
「いらっしゃいませ」
これでもかと言うほどに宝石など、豪華っぽいものを付けた青年が声をかけてくる。
「今日は何用で?」
「奴隷と言うものを見に来た」
正直に、隠す必要も無いので目的を伝える。
それが、こんなことになるなんて思いもしなかった。
その言葉を言い終わるか言い終わらないかぐらいのこと、俺の背中に大きい斧が刺さっていた。
「人間が人間を扱ってんじゃねぇよ」
はき捨てるように言った青年。
ちくしょう…俺の体力は0になり、死に戻りのエフェクトらしき光の粒になっていく。
「あぁ~だめだな。こりゃ多いわ。世界壊すしかな…」
――――そのせりふを聞き終える前に、俺は光の粒になって消えた。
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気が付くと俺はベットの上にいた。
見慣れた光景。
毎日俺が、座っていた場所。
ここは神の行ったゲームの世界ではない。
すぐにわかった。
ここにいる…ということはゲームは終わったと言うことだ。
現実か、それとも幻覚か。
誰かがクリアしたのか、それとも全員ゲームオーバーか。
どちらにせよ、俺の願いはかなわない。
みんなと…会えない。
声が出てこない。
期待していた分、ショックだ。
俺はまた、引きこもり生活だろう。
所詮妄想…またはたかがゲームだ。
俺は、何も変わらない。
いつも道理、引きこもる。
「はぁ…」
思わずため息が出る。
もう、生きていたって意味が無いじゃないか。
でも死ぬのは怖い。
臆病者さ。
いっそ、世界が滅べばいいのに。
いつも道理、会員登録ぐらいにしか使わないメールを開く。
そこには、見覚えの無いメール。
件名 やっほ!
誰だろう。
このメアドは誰も知らないはずだ。
とりあいず、開いてみる。
悪質な嫌がらせや、ウイルスだったら…
しかし、開かずにはいられなかった。
「健ちゃん! 今日の部活あったっけ?」
意味のわからないメール。
部活などもちろんやっていない。
しかし、健ちゃんと呼ぶのは親友の黒井だけだ。
何も無いのに、涙があふれてくる。
本物かどうかなんて、知らない。
ただ、黒井のメールだってわかるんだ。
生きてるはずなんか無い。
メールなんて、来るはずない。
わかっている。わかってるんだ。
でも、黒井だけだったけど、ほかのみんなはできてないけど、
大親友に、健ちゃんって呼んでもらってよかった。
次の瞬間、世界は神によって壊された。
新しい世界の創造の始まりだ。
神は同じ過ちは繰り返さないと誓った。
皆様、付き合っていただき本当にありがとうございます。
この作品は終わりですが、ほかの作品を仕上げていきたいと思います。
初作品で基本すらなっていませんでした。
しかし、完成させられて良かったです。
本当にありがとうございました!!