4話
エリーナさんとの生活は…エコってこういうのね。って感じでした。
とにかく薬草の種類覚えるの大変です。
何回か間違えた時、飲んでみろ!と飲まされて、お腹下した時は大変でした。
……もう二度とあの草は採らないZE!
しかし、私という食い扶持が増えた事と、師匠は新たに研究という仕事が増えたので、
お金を稼ぐためには、私が頑張って稼がなくてはならず。
だから早く正確に薬草を覚えなければならないのです!
毎日山歩き。山菜が主な食事。
気が付けばすんごいダイエット。
来て一か月になるけれど、太ももに少し隙間が出来てきた!
うひょ~!
ただ、見せびらかす相手は皆無ですが。
今年御年200歳になられるエリーナさんの方が美人だし。
つか、魔法使いって長生きなのね。
どうやら魔力が多いと、長生きなんだって。あと容姿も変えられるとか。
いいな~魔力。まじチート。
あっても使えない私には、絵に描いた餅ですが。しくしくしく。
そしたらある日、エリーナさんが町に行こうと言いました。
おぉ~~!初めての下界!他の人々が気になります!
出発前に、エリーナさんからピアスを貰いました。
エリーナさんがしてるあの翻訳器ピアスです。
数日かけて、私の為に翻訳のマジックアイテムを作って下さったそう。
このピアスで、私も第三者とスムーズに会話が出来る様になれます!わ~い!
エリーナさんありがとう。
そうして行った町は、ヨーロッパの田舎っぽい所でした。
確かに看板に掲げられている文字は見たことのない形。だけど、意味が分かるのが不思議。
人は割と彫の深い顔で、髪の色が豊富です。着ている服は、女の人はロングスカート+エプロン一択。
そしてボタンのシャツ人は居ないという所でしょうか。
あんまり技術が進んでないのかな。
自動車は無く、馬や馬車、ロバなどが道を歩いてる。
道は石畳で、両端に溝があり、糞などはそこに水で洗い流すのか、道は綺麗で衛生的だった。すごい。
あ、魔法は使えないけれど、というか、大抵一般の人はあまり魔法使えないみたいで、普段の生活は
「魔石」なるもので補っているのです。
「魔石」は3種類「属性石」「増幅石」「貴力石」が、あります。
その中の「属性石」。火や水や光の力が込められた小指の爪ほどの大きさの石を使って、生活しています。
コレ、ある程度の期間使い、力が無くなると真っ黒になるの。でも、パワースポット的な所にある程度置いて
おくと復活して、使える様になるんだって。
う~ん。リサイクル。エコですね。
そして、それを扱う業者がちゃんといるんだって。
ウチはエリーナさんが魔力を補給して使っているので、業者要らずなんですが。
他は、魔術師や戦ったりする人しか使わない希少価値の高い品で、私は見た事ありません。
「何言ってんの、そのピアス貴力石よ~~」
えぇぇぇ~~!エリーナさん私の説明文に入って来ないでくださいよ~!
全く魔術師って摩訶不思議すぎる。
歳とか、容姿とか魔力があると常識では考えられない事になってるし。
人の思考も読んでるのかなぁ~。とほ~。
何だかんだで。エリーナさんの取引先のお店に薬を納品しました。
お金は銀貨と銅貨!
「金貨もあるけど、一般市民は使わないわよ~」
エリーナさん、また!
「あと、これからこの弟子、マーヤが納品に来るからヨロシク」
どうやら、これからこれは私の仕事になりそうです。町の中も探検出来そうだし、楽しそうな仕事で嬉しい。
私は薬屋のオレンジ色の髪の50歳くらいのおじさんに「よろしくお願いします」と挨拶をした。
お金は銅貨も銀貨も金貨も大中小の種類があり、小銅貨が1円、中銅貨が10円、大銅貨が100円
小銀貨が千円、中銀貨が一万円、大銀貨が10万円相当と、大変分かりやすい設定で助かった。
そりゃ百万相当の小金貨は一般人には関係ないわ~。
エリーナさんの薬はだいたい1小銀貨(千円)程度。まぁ、薬としては妥当な金額っぽいよね。
そうやって、日々はまったり過ぎて行くのかと思ってました。