1話
自分の好きな要素ぶっこみました。やっぱりお約束最強!
早くラブラブに持っていきたいです!
どうしてこんな事になっているのでしょう…。
ただ今階段の踊り場で、秘書課のお姉さま二人に睨まれております。
流石秘書課。美人揃いで、綺麗な人が怒ると怖いですね…。
「あなた、いったいどういうつもりなの?」
「総務のくせに秘書課まで出張ってこなくていいのよ」
「いい気になってんじゃないわよ」
意味が分かりません…。なんで因縁吹っかけられなくちゃなんないんでしょう。
こちとら地味に生きてきていて、人様から何か言われる様な事しているつもりは無いのですが。
「何とぼけてるのよ、知らん顔してても駄目よ。情報が上がってるんだから。
私たちのネットワークを甘く見ないでよね」
「森崎さんがあんたなんて相手にするわけないでしょ。偶然なんだから期待とかしないでよ
この地味女!」
!!!
あ……。先日社内食堂で隣にイケメンさんが座って、なんとなく社交辞令で会話してたのに
因縁つけられてるんですか~~~?!
つか、名前すら知らなかったんですけど…。
ありえない。
理不尽だ。
私、よっぽど舐められてるのね…。女子力低いとこんな目にあうのか…。
「ちょっと、待って下さいって!その森崎さんて人の事なんて殆ど知らないんですけど!」
顔すら忘れたわ!
「何言ってんの!あんなに有名なのに知らない訳ないでしょ!」
「しらばっくれるのもいい加減にしてよね!」
そう言って、トンと肩を押された。
あ。
あ。
あ~~~~~~~~~~~~~~!!
バランスが崩れて、あわてて手すりに掴まろうとした時。
足が変な方に捻じれて。
痛!
きゃ
あ~~~~~~~~~!!!!!
宙に浮いた感触と共に嫌な汗が噴き出す。
あ~~~~~~~~~~!!!
気が付くと、何故か森の中。
階段から落ちたかと思い、身を確かめたのだが、靴はちゃんと履いてるし
ストッキングは伝線してない。打ち身、捻挫無し。というか、痛い所無し。
落ちてない?
……そしてここはどこ?
どうしてこんな事になっているのでしょう。私。