第10話:Let's 温泉!
昨日ついに1日のアクセス数が初の200Hit達成!
この調子で伸ばしていけたらいいなと思ってますので今後ともよろしくお願いします。
「温泉行こうぜ〜」
雪子たちの部屋から戻ってきてしばらく経ったところで、速人が立ち上がってそう言った。
「そういやまだ入ってなかったっけな。よし、行こう。」
裕也も賛成し、他のクラスメートたちも連れ立って露天風呂へ向かった。
「お〜、さすがに広いな〜」
裕也が身体を洗い終え、相当な広さのある岩風呂に浸かっていると、壁際で速人と豪が何かをしているのが見えた。
速人たちは裕也が見ているのに気づくと、裕也のところまでやってきた。
「二人はあんなところで何をやってたの?しかも浅田くんはカメラなんて持って……って、まさか」
裕也がそうたずねると、
「まあ、話は後だ。あの壁際まで行ってみな。」
速人がそう言って裕也の背中を押す。裕也がある程度予測をつけて壁際に寄ってみると―――
『ねえ、智子ちゃんってずいぶんおっきいよね〜いくつくらいあるの?』
『わ、私は大したことないよ〜。それより彩さんたちのほうがおっきいですよね〜』
『そ、そりゃあアタシは男を籠絡する妖怪だからそういう風になってるもの。』
などといった会話が聞こえてきた。
「こ、これは……やっぱり、そうか……」
冷えないようにいったん温泉に入って温まっている速人たちのところに戻ってきた裕也が驚きと呆れの声をあげる。
「そう、ここは男女の風呂場があの仕切り一枚で隔てられてるってことだ。つまり、アレを使えば覗ける可能性が高い。」
速人がそう言って風呂場の端っこにあるイスの山を指差す。
「で、やるのか?」
裕也がたずねる。
「ここはやるっきゃないだろ。こんなおいしいシチュエーションなんてそうそうないぞ。」
速人が鼻息も荒くイスを積もうと動き出す。
「オレはやめておいたほうがいいと思うぞ。こういう悪巧みがうまくいったためしなんてないし、さらに悪いことに今回の場合、向こうには少なくとも彩さんがいる。だとすればおそらく雪子さんたちもいると考えるのが普通だろう。怒らせたら何されるかわからないぞ。氷漬けか、石にされるか、それとも魔法の餌食か、はたまた彩さんに精気吸い取られて気絶させられるか、あるいはクラスの女子からイスや風呂桶が飛んでくるかもしれない。それでもやるのか?」
裕也がもし覗きがバレた場合の報復の例を挙げ、警告する。
「警告は感謝する。だが、漢としてここまで来たら後には引けねえ。行くぞ、豪。」
速人は裕也の警告を受け止めつつもそのままイスを積み上げ、豪とともに上っていった。
「いざ、パラダイスへ――」
速人が仕切りの上から顔を出し、また豪がカメラを突き上げたその瞬間。
「はい、残念♪」
二人の目の前には笑顔ながらただならぬ雰囲気を放っている雪子がいた。
「あ、あはは……し、失礼しました〜……」
速人と豪は笑ってごまかして逃げようとしたが、
「笑ってごまかしてもダメよ。しばらく頭を冷やしてなさい♪」
雪子は笑顔のまま二人とカメラを氷漬けにし、ついでに仕切りの上の部分をもう覗けないように氷で覆ったのだった。
「だからやめとけ、って言ったのに……」
裕也と他のクラスメートは氷漬けになった二人を温泉に放り込んで溶かすと、呆れたようにそう言い、1日目の夜は更けていくのだった。
長かった1日目もようやく終わり。
2日目にはどんな騒動が待ち受けていることやら……




