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探偵の隠れ家  作者: 拓真
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仕事の依頼

そこは、森の中にぽつんと佇む草に囲まれた小さな小屋。耳を澄ませば鳥のさえずりや川の音ともに少しだけ、生活音のようなテレビの音、蛇口から水が流れる音がかすかに聞こえる。目を凝らせば、窓から小さな光がランタンの灯りのようにほんのりと、輝いている。

「なぜ、こんな所に呼び出されたのだろうか。やっとの休日だと言うのに、先生はほんとにおかしな人だ。」

先生とはあの小屋に住んでいる探偵を職業にしている、25歳のただの独身男性だ。だが、その目と頭は本当に冴えている。業界の一部ではかなり、噂されている優秀な探偵だ。

「なんで、こんな所に住んでいるんだろ。優秀な探偵なら、もっと都会に出て、仕事貰って、お金稼げばいいのに。ほんとにおかしな先生だ…。」

足元が少し、ぬかるんでいる。昨晩、小雨が降ったからだろうか。慎重に進んでいると、気がつけば目の前に、ドア全体がツタが網の様に重なり合い、開けるのを拒んでいる。コンコンと叩けば、中から優しい男性の声が返ってきた。

「はーい、どちら様ですか?」

「先生、私です!三毛(みもう) 鈴猫(すずね)です!呼ばれたので来ました!」

返事をしてから、少し経った頃戸から顔をのぞかせた、若々しい好青年をイメージさせる爽やかな顔をした先生がでてきた。

たもと 久斗ひさと先生!おはようございます!今日はなんの用事なんですか?」

「ここではあれだから、中に入って。何か、飲み物を出すから。」

「わかりました!失礼します。」

先生の家は、独特な雰囲気がある。棚の上には小さなクマや人形。テレビラックの上にはどこかの民族のものだろうか、槍を持った民族の人形がある。ベッドは、チェックなのかボーダーなのかわからないが、独特な模様替描いてある。そして、家の中はシナモンなのか、芳香剤なのかわからないが、ホットミルクやココアの様な甘い匂いがして、今にでも、寝てしまうくらい、ホッとできる匂いが充満していた。

「今日、なぜ君を呼んだのかと言うと、女性がいなければ、探ることが出来ないような、少しややこしい依頼が来たんだよ。」

「ややこしい?どういう事ですか?」

「なんていうかな、ただの不倫調査だったんだ。だが、追加で依頼があってね。その、不倫相手の身元を調べて欲しいって言われて。その相手が、女性のみしか働けない、専門職でね。そこで、君を呼んだわけだよ。」

「そんな事だったんですね。でも、どうやって潜り込むんですか?」

「手は打ってあるよ。あるツテを使って、その会社に潜入出来るようにしておいたから。もう、来週から、働いてもらう。だが、派遣社員としてだから、時間は限られてるから、迅速に行うように。」

「ら、来週!?」

言われた瞬間、私は、戸惑いが隠せず来週の予定をどうすればいいかということで、頭がいっぱいだった。

「指導員として、僕の知り合いを付けておいたから、安心して。」

「それなら、いいんですが、専門職と言ってましたよね?資格とかは大丈夫なんですか?」

「あぁ、そこまで難しいことはしないように、事務職を与えておいたから、大丈夫だよ。」

「なら、よかったです。じゃあ、そろそろ帰って、来週の支度をしてきます。エステの予約とか荷物の用意しなきゃなので。」

「わかったよ。すまないな。急に頼んでしまって。」

「大丈夫ですよ。先生がそういう人だって知っているので。」

「まるで、常習犯みたいな言い方をして…。」

「常習犯です。」

「はっきり言うな!僕のハートは傷つきやすいんだからな!」

「すいません。じゃあ、帰ります。」

「じゃあ、またな。」

「さよなら。」

私はこの甘い匂いから、出るのが少し躊躇した。この匂いが、好きでそして、先生の事も好きだからだ。先生の事だろうから、気づいてないだろうけど、いつかは、付き合ってみたいな。

「また、この森を歩くのか…。」

私は、そう独り言を呟きながら、探偵の隠れ家を後にした。

こんにちは!小説書き始めの見習い作家拓真です!

私は、前々から小説を書きたいと思い、今回初めて書いてみました!

鈴猫すずねちゃん、どうなるのか気になります。ああいう子って意外と上手くいく傾向がありますよねー。先生の家、行ってみたいです!パン屋さんとかの甘い匂いが、好きなので絶対いいと思うんですよね。

では、また次回作をおたのしみに!のんびり書いてるので、遅くなるかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。

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