エピローグ
エピローグ
連盟宇宙軍は月の都基地へ駐留し続けていたが、それとは別に幻想郷防衛軍が発足した。
連盟宇宙軍より、多数の幻想郷及び月の都出身者が移籍し、幻想郷防衛軍の隊員となった。
ムラサは幻想郷防衛軍、唯一の宇宙船セイレンの船長として就任した。
それから、小町、布都、青娥、芳香、萃香、てゐ、ニトリとカッパ達が乗組員として就任。
永琳、輝夜、鈴仙はセイレンで幻想郷へ送っている。
幻想郷防衛軍の肩書きを使用し、月の都幹部には目をつぶってもらってのことである。
セドミックが綿月姉妹へ働きかけたようだった。
月の都はやはり連盟への加入を考えていて、セドミックと綿月姉妹が話し合っている。
メリットの方が大きいと綿月姉妹は思っているようだった。
魔理沙は幻想郷へ戻ると、すぐに幻想郷防衛軍士官学校、幻想郷分校へ入った。
アリスもその後を追ったらしい。
「宇宙も悪くないな」
というのが理由らしかった。
フログ商会船とアンフィビアン天龍降魔軍船団は帰郷する事になった。
本国へ今回の戦いについて報告するとのことだ。
フログ商会船はすぐに戻ってくるつもりで、引き続き連盟及び幻想郷&月の都との交換をしたがっている。
連盟は亜空間トンネル式ジャンプ技術を欲しがっている。
フログ商会は人類の文化に興味がある。
取引はずっとこの先も続くだろう。
「セイレンのポストに空きはあるかい?」
「アドバイザーのポストが空いているだろう?」
パープルとイズマックがブリッジに入ってくる。
「ええ、連盟へ要請しようと思っていた所ですよ」
ムラサはニヤニヤしながら答える。
「それは良かった」
イズマックは無表情でうなずく。
「ふふふ、ムラサとイズマック。あの時、私を気絶させてくれた礼はするからな」
パープルが意地の悪い顔をした。
「いやー」
「はあ、そうでしたっけねぇ」
ムラサとイズマックはそっぽを向く。
「科学士官はぜひ私に」
「操舵は任せて」
「転送技師を育てる手伝いを」
「砲手は?」
アズマ、ストリングス、ハープ姉妹もブリッジに入ってくる。
「なんだよ、結局、エイラクマルと同じかよ」
ムラサは口を尖らせたが、そんな態度とは裏腹に嬉しそうであった。
「じゃあ、宇宙探索を続けるか」
ムラサは船長席に着く。
「発進!」
右手を差し出し言った。
宇宙。
広大無辺な空間。
幻想郷防衛軍所属の宇宙船セイレンは、
不可思議な幻想宇宙を探索し、
新たな生命と文明を発見してゆくことになる。
(東方銀訪傳、完)




