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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
七聖武器編
99/138

VS ミョルニル

対決はフィリア王国のコロセウムで行われることになった。既に物珍しさを求めた人々で観客席はいっぱいだった。

「久しぶりだな、こんなにわくわくするのは。」

「あぁ、ギルド対抗戦依頼だな。」

「何の試合か解らないけど楽しみだわ。」

そんな声がチラチラ聞こえてくる。と、審判を務めるミドレン王国国王のリーンが叫ぶ。

「皆、よくぞ集まってくれた。私はミドレン王国国王のリーン・ミドレンだ。今日、ここに集まったのは、伝説の七聖武器のお披露目である!」

「何だと!?」

「実在していたの!?」

フィリア王国出身者は驚いているが、他国の、特にミドレン王国とバーンシュタイン王国出身者は驚いていなかった。

「一部の人は知っているようだな。その七聖武器に、挑む1本の剣がある!」

「そんな物が存在するのか?」

一部の人は疑問に思った。

「紹介しよう、ラトリス殿だ!」

名前を呼ばれて、東側の入り口からラトリスが出て来て壇に上がる。

「彼は既にデュランダルを所持しているが、今回はデュランダルを使わず、フィリア王国に眠っていた剣を使用すると言い出した!」

リーンが続けて叫ぶ。

「七聖武器を超える武器などあるわけねぇ!」

「ハッタリだ!」

しかし、一部の人は気付いた。

「おい、あれって…」

「“天の子猫“のラトリスさんじゃねぇか?」

「そうよ、あのラトリス様よ!」

「まさか…シュラン王国にあったデュランダルの所持者だったなんて…」

「すげぇ、マジですげぇよ!」

観客の一部からは凄まじい応援の声が聞こえた。

「静粛に!彼は今から、デュランダルを除く、残りの6種と戦って貰う。ルールは1対1、どちらかが参ったと宣言するか、気絶、死亡した場合に勝負は決する。壇上から降りても構わない。以上だ。尚、観客席などには最高の魔法使い達を呼んで、プロテクトをかけてある。被害は出ないと思うが、何があっても我々は保証はしない!」

高らかとリーンが叫んだ。

「よーし、楽しみだ!」

「早く始めろ!」

観客も早く見たいようだった。

「第1の挑戦者は、リンドラ王国、聖鎚ミョルニルの所持者、ガーランド殿だ!」

ラトリスの反対側、西の入り口から巨漢の大男が入ってくる。背丈、体つきはラトリスより一回りほど大きかった。

「このミョルニルが最強であることを見せてやるぞ!」

ガーランドがミョルニルを構える。

「…」

ラトリスはそう言われても構えもしなかった。

「どうした、抜けぃ!」

「てめえごとき、構える必要も無い。」

「舐めるなぁ!」

間合いを詰めずに上段に振りかぶり、力任せにミョルニルを振るうガーランド。と、地面に当たった瞬間、壇がひび割れ、ラトリスの足元から岩石が隆起した。ラトリスは咄嗟に空に逃れた。

「逃がすか!」

ガーランドは再びミョルニルを構え直して、巨体にも関わらずジャンプした。そしてラトリスに向かって2、3度ミョルニルを振るう。が、ラトリスは間合いを見切っているようで、一撃たりとも当たらなかった。

「ちっ!」

ガーランドは舌打ちした。そして2人同時に地面に着地する。最早壇は意味をなさないほどに破壊されていた。観客席の方は、衝撃波をプロテクトの魔法で防いでいたので、何事も無かった。

「はぁ、はぁ。」

ガーランドは肩で息をしていた。ラトリスは息すら切らしていなかった。

「もう充分暴れただろう?」

「なにぃ!」

ガーランドは怒った。

「ふざけるな!これは、各国の威信をかけた戦いだ!この俺様が負けるわけにはいかない!」

「俺にはそんな大義名分は無いが、お前の動きは見切った。ミョルニルの威力も解ったしな。」

ラトリスは溜息をついた。

「やはりお前はミョルニルの使い方がなってないんだよ。それを今から教えてやるよ。」

そう言って、ラトリスは間合いを凄まじいスピードで詰めて、ガーランドからミョルニルを奪い取った。

「なっ!?」

「さて、ミョルニル、その力を示せ!」

ラトリスがミョルニルを握ると、ミョルニルに埋め込まれていた石が光った。そして、地面に向かって振り下ろした。次の瞬間、大地が大きく振るえ、先ほどの地面の隆起よりも凄まじい規模で大地が揺れた。

「うおっ!?」

「これがミョルニルの力の一端だ。」

「そうだ、よくわかったな。ラトリス殿…と言ったか。」

急にミョルニルが喋った。

「不思議だ。恐ろしいほどの可能性を秘めているようだ。我が主にもなっていただけるか?」

「この持ち主はどうするんだ?」

「我のことを何も知らぬ者よりも、あなたの方が良い。」

「待て、ミョルニルは俺様の物だ!」

「いや、もうお前のじゃねぇよ。」

「くそぅ!」

ガーランドが殴りかかってきたので、ラトリスは足払いをかけて転ばせると、地面に倒れたガーランドの顔に拳を叩き込んだ。

「ぐへぇ…」

情けない声をあげて、ガーランドは気絶した。

「おい、審判。勝負ありだろう?」

「しょっ、勝者ラトリス殿!」

何処か悔しそうな顔をして、リーンがラトリスの勝利を告げると、観客から拍手喝采が起こった。

第1試合は無事に終わった。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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