予感
たっぷりと川遊びをして、着替えて4人がキャンプを張った場所へと戻ってみると、ラトリスが難しい顔をしていた。
「ラトリスさん、戻りました。」
「…」
「ラトリスさん?」
「えっ、あぁ、済まない。」
「何か考え事ですか?」
「いや、この2カ月間依頼が増えただろう?」
「そうですね、色々ありましたね。」
「なんか嫌な予感がするんだ。」
「嫌な予感?」
「確実に依頼を熟しているのに?」
マリアとレイナは疑問に思った。
「そろそろ俺達をハメようとする人間が出てきても不思議じゃない。」
「確かにそうですね。」
「でも、今まで依頼してきた内容はそんなことなかったわよ?」
「今まで安全だったのはある意味奇跡だ。いつも気を引き締めて挑んでいれば問題ないけどな。」
「油断はしませんよ。」
「そうよ、大丈夫よ!」
「屋敷周りも問題ありません。」
「そうだよ、お兄ちゃん。」
「まあ、落ち着いていけば3人とも大丈夫だろうな。」
ふふっとラトリスは笑った。
「さて、腹も減ったし、川で捕った他の魚を食べようか。」
そう言って、料理を始めた。マリア達もそれを手伝い、豪勢な夕食になった。
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