川遊び
アテーネ大陸には8つの国がある。中央にフィリア王国、そこから時計回りに北からバーンシュタイン王国、シュラン王国、ライド王国、ミドレン王国、アーカス王国、リンドラ王国、そしてセリーユ王国の8つの国である。これから話す話は、他国によるフィリア王国を震撼させる出来事である。
Sクラスに上がってからというもの、ラトリス達は毎日を忙しく暮らしていた。
「マリア、そっちに行ったわよ!」
「ええ!」
今日は川に魚を捕りに来ていた。勿論、それ自体が依頼である。
「えっと、肺鰻が50匹だったよね?」
「そうよ、これで依頼達成ね。」
「あぁ、疲れた。」
「誰よ、こんな依頼してきたのは。」
2人とも鎧とローブを脱いで、下着を水着のように変えていた。
「まあいいじゃない。少し遊ぼうよ、折角川にいるんだし。」
「うーん、ラトリスさんに見つかって怒られないかしら?」
「別にそんなことで怒らないさ。」
後ろから声がして、
「ラトリスさん!」
マリアが声をかけた。
「依頼が終わったんなら、遊んでもいいさ。どれ、収穫は何処だ?」
「この袋に入ってますよ。」
マリアから袋を受け取って、ラトリスは中身を確認して、
「…良いよ、遊んでも。」
と、言った。
「やったー!」
「川遊びなんて久しぶりね。」
「あっ、ちょっと待て。」
「「?」」
「ミーア、ミーナ、こっちに来いよ。」
ラトリスがそう言うと、森の中からミーアとミーナが出てきた。
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「折角だから、2人も遊ぶといい。」
「えっ、でも…」
「水着なら、ほら。」
そう言って、2人分の下着、片方は大人用、もう片方は子供用を渡した。
「それに着替えて、どんな水着がいいか念じればいい。」
「なるほど、マリアさん達と同じ下着ですね?」
「魔法はプロテクトしかかけていないから、安心していい。俺はテントに戻る。」
そう言って、マリアから受け取った肺鰻の入った袋を異空間に入れて、キャンプを張った場所へと行ってしまった。
「気を遣ってくれたんですね。」
「やっぱり優しいわ。」
「ふふ、そうですね。」
「ママ、泳ごう!」
ミーアとミーナは着替えて川に入る。水は冷たくて、遊ぶのに丁度良かった。
「そういえば、ゆっくり遊ぶなんて久しぶりね。」
「そうですね、ミーナも中々遊んで貰えなくて寂しかったんじゃないの?」
「いえ、たまにお兄ちゃんが遊び道具をくれるし、町の子達と仲良くなったから寂しく無いよ。」
「そうだったんですか?」
「ふふ、ミーナはたまに屋敷に友達を連れて来ているんですよ。」
「えっ、初耳ですよ。」
「ラトリスさんは知っているの?」
「ラトリスさんから言われたんです。友達ができたら連れて来て良いって。ねぇ、ミーナ?」
「うん!」
「知らなかったなぁ…」
「そこまで考えていたなんて…」
「たまに中々帰ってこなくても、友達の家に泊めて貰ったりしてるから大丈夫だよ!」
「そっか。お姉ちゃん達も頑張るよ!」
「うん!」
その日は川でしっかりと遊んだ。
読んでくださっている方々、有難う御座います。




