準決勝 後編
4回戦、第4試合の相手は、4人の中でも一番ヒョロッとした人物だった。
「まさか、俺が出ることになるとはな。」
そう言いながら、相変わらず変なポーズは忘れない。ポーズを決めて、壇上に上がってくる。
「準備はよろしいですか?」
審判が聞いてきたので、
「大丈夫です。」
「こちらもいいぞ。」
双方そう答えた。
「それでは、始め!」
4試合目の開始が宣言された。と、相手選手は小さな袋をマリアに投げつけた。それをマリアは落ち着いて切り裂いてしまった。
「まずい!」
ラトリスが叫んだと同時に、マリアの顔に粉塵が纏わり付いた。
「なにこれっ!きゃあ!」
一瞬何が起こったのかマリアは解らなかったが、次の瞬間顔から激痛が走った。
「うぅ…」
「審判、勝負ありだ!」
ラトリスがそう叫び、審判が、
「えっ、しょ、勝負あり!」
一拍おいてそう宣言する。ラトリス達は壇上に上がり、マリアの容態を診る。
「火炎草の粉末か!」
ラトリスはそう言った。
「それって!」
「ああ、早く取り除かないと大変なことになるが…エリクサーの残りも使って、治療する。」
「お願いします、マリアを助けて!」
「もちろんだ。」
ラトリスはマリアを抱えて壇を降りた。
「クックックッ、次の相手は誰だ?」
相手選手は高笑いをしていた。それを聞いてミーアが、
「私が相手をしましょう。」
そう言って、壇上に残った。
「ママ、頑張れ!」
ミーナが泣きながら叫ぶ。
「ほう、お前が相手か?てっきり男のあいつが相手だと思ったが?」
「治療のため、戦えない人を出せという、あなたの考えに賛同出来かねます。」
「ふん、勝てばいいのさ、勝てばな。」
「準備はよろしいですか?それでは、始め!」
戦闘が開始されると、再び袋を投げつける相手選手。それをミーアは優しく受け止めた。
「とても破れやすい材質ですね。」
「なっ!?どうやって受け止めた!?」
「バトルメイドを甘く見ないことですね。この程度の事、どうさもない事です。」
そう言うと、相手選手に投げ返した。
「うわっ!?」
相手選手は仰け反ったが、躱せるはずもなく顔に受けた。すると、マリアの時と同じく袋が破れ、中から粉塵が溢れだし、相手選手の顔を包み込んだ。
「ぐわっ!?た、だずげで!?」
「女性の顔にあんな事をしておいて、何を今更。暫く苦しみなさい。」
ミーアはそう吐き捨てた。
「ぐっ、ぐぞぅ。お、おでのまげだ!だずげでくで!」
「“天の子猫“の勝利です!」
審判がそう告げた。ミーアは壇上から降りると、一目散にマリアの元へ行く。何とか治療を終えたのか、皆安堵していた。
「マリアさんは大丈夫なのですか?」
「1日休めばもとに戻るだろう。念の為、キュアの魔法もかけたから、心配するな。」
ラトリスの言葉に、ミーアも安堵した。
「済みません、このまま決勝戦を行ってよろしいですか?」
審判がそう聞いてきた。
「対戦相手は決まっているのか?」
「はい。」
「なら問題ない。速攻で終わらせてやる。」
ラトリスは少し怒っているようだった。
携帯がおかしくなって、中編が2回アップロードされてしまいました。済みません。読んでくださっている方々、有難う御座います。




