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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
ギルド対抗武道大会編
61/138

準決勝 中編

マリアはラトリスから受け取った剣を軽く振ってみた。かなり上質な剣なのか、軽くて使いやすかった。

「この剣なら…」

マリアは一呼吸ついた。そうしている間に対戦相手が壇上に上がる。

「さっきの奴と同じだと思わんように!私が“魔法研究会“最強の男だ!」

そう叫んだ。しかしマリアは気にも止めていなかった。

「それでは、始め!」

審判の声と同時に相手選手が突っ込んできた。が、マリアも突っ込んでいた。そして、マリアの剣が相手の剣速に勝り、剣の柄を打ち払った。結果、相手は剣を落としてしまった。マリアは剣先を相手に向けて、

「まだやりますか?」

そう聞いた。

「…いや、私の負けだ。」

「“天の子猫“の勝利!」

相手選手は潔く敗北を認めた。

「すげぇ、すげえよ、“天の子猫“!」

「一瞬何があったのか解らなかったけどな。」

観客席から声があがる。

「3人目、前へ!」

審判が声をかけるが、“魔法研究会“は考えていた。このまま棄権するか、戦うかを。出した結論は、

「私が行く。」

戦うことだった。ゆっくりと壇上に上がり、マリアを睨みつける。

「その若さでその強さ、一体どんな修業をしてきたのだ?」

相手選手が聞いてきた。マリアは質問に答えるか考えて、

「毎日しっかりと剣を振って、魔力制御をやっているだけです。」

「ふざけるな!そんなことは冒険者ならば誰でもやっている!」

「そんなこと言われても…」

マリアはチラッとラトリスを見る。ラトリスは面倒くさそうに、溜息を1つついて、

「お前達魔法が使えない連中には無理な特訓方法があるんだ。それ以上言うことはない。」

そう言った。

「ふん、まあいい。わしは負けるつもりはない!」

「それでは、始め!」

審判の声がかかると、相手選手は思い切り踏み込んできた。そして横凪に剣を振るう。しかしマリアはその剣閃を見切って、最小限の動作で躱し、相手選手の顎を剣の柄で殴り飛ばした。

「うぐっ!」

と、悲鳴を上げて、相手選手は仰け反った。更に鳩尾めがけて柄を叩き込むと、相手選手は今度こそ気絶した。

「それまで!」

審判から声が上がり、マリアの勝利が決まった。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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