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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
ギルド対抗武道大会編
60/138

準決勝 前編

“魔法研究会“は、すでに会場へ来ていた。そこには、魔法とは無縁なムキムキの男達が待っていた。

「遅かったな、“天の子猫“!」

変なポーズを取りながら、“魔法研究会“の男の1人が言った。

「逃げたのかと思っていたぞ!」

また変なポーズを取りながら別の男が言う。

「…そのポーズ、何とかならないのか?」

ラトリスが突っ込むが、

「ふん、気合を入れるためだ!気にするな!はっはっはっ!」

…変なポーズは止める気配はなかった。それを気にせず、審判は…

「それでは4回戦、準決勝を始めます!」

と、言った。

「マリア、あと2回勝てば優勝よ。」

「慌てずいきましょう。」

「お姉ちゃん、頑張って!」

「ラトリスさん、何かアドバイスは?」

「“魔法研究会“は、魔法が使えないんだ。」

「そうなんですか?」

「魔法が使えないから研究してるらしい。しかし、身体強化魔法の類いか、やたらと力と防御力が高い。遠距離戦か接近戦かは自分で決めろ。」

「解りました!」

マリアは気合を入れた。

「それでは両ギルド共、前へ!」

マリアが前に出る。すると、

「ふん、小娘が相手か。そこの男は戦わないのか?」

「生憎と、私の番なんですよ。」

「女とみてると痛い目に会うわよ!」

「ならばその実力を見せて貰おうか!」

「それでは、始め!」

戦いが始まった。マリアは剣を抜いて、相手に斬りかかる。すると、相手は後ろに下がり距離を取る。そんなことが7回ほど続き、

(見た目は重そうなのに、早い!)

マリアは少し焦っていた。しかし相手も想像以上のマリアの動きに、

(なんだ、この早さは!?)

と、内心思っていた。更に3回、マリアが剣を振るうが、ことごとくその剣を躱して、

「今度はこちらから行くぞ!」

そう言って、斬りかかってきた。マリアは慌てず剣で受け止めると、ビキッと剣が嫌な音をたてた。

「くっ!」

マリアは後ずさり、距離をとって自分の持っている剣を見ると、剣を受け止めた中程にヒビが入っていた。

「あらら…どうしよう…」

「クックックッ、剣が無ければ戦えまい。早く降参するが良い!」

相手選手が勝ち誇って言ったが、次の瞬間、バキッと音をたてて持っていた剣が折れてしまった。

「なっ!?」

「そっちこそ、剣が無くてどうするんですか?」

今度はマリアが言い返した。

「おのれぇ!」

男はマリアに掴みかかろうとしたが、

「サンダーボルト!」

マリアの魔法の方が早く、雷が相手選手に突き刺さった。

「ヒギッ!」

変な声を上げて、相手選手は倒れた。

「そこまで!」

審判がマリアの勝利を告げた。しかしマリアは少し意気消沈していた。

「“魔法研究会“、次の選手を!」

審判がそう告げたのと同時にラトリスは、

「マリア、この剣を使え。」

マリアに新しい剣を投げ渡した。その剣は、マリアが使っていた剣よりも少し細身の剣だった。

「ラトリスさん、これは?」

「生憎、受け止めるのは苦手な剣だが、さっきの剣よりは使いやすいはずだ。」

「解りました、使ってみます。」

ラトリスから剣を受け取り、気分が落ち着いたマリアだった。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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