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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
ギルド対抗武道大会編
54/138

対戦相手が決まらない

壇上からラトリスが戻ってきた。

「ふう、終わり終わり。」

「お疲れ様でした。」

「お疲れ様。」

「流石ですね。」

「お兄ちゃん、強い!」

それぞれ思い思いの言葉を述べた。暫くして“鋼魔“のギルド長ラングが目を覚ました。

「くっ、Gクラスと侮ったのが間違いでした。」

「約束通り、全財産没収だな。大会が終わるまでに用意して持って来いよ。」

そう吐き捨てて、ラトリス達は会場をあとにした。控え室では、Sクラスギルド“鋼魔“の敗北の話で持ち切りだった。

「あの“鋼魔“が負けただと!?」

「しかも相手はGクラスだってよ!」

「おい、あいつらじゃねえか?噂のGクラスって。」

ほぼ全員がラトリス達の方を見る。その光景に、ミーナは少し驚いたのか、

「ひぃ!」

変な声をあげて後ずさった。それを見ていたラトリスは、

「見世物じゃねぇんだよ、馬鹿かてめえら!」

と、叫んだ。その声に恐れをなしたのか、全員散り散りになった。

「ミーナ、怖かったわね。」

ミーアがミーナを抱きしめてそう言った。可愛そうに、ミーナは少し震えていた。そんな光景を見て、ラトリスは、

「受付に次の対戦時間を聞きに行こうか」

と言った。

「そうですね。ここだと変に目立ちますから。」

マリアがそう言って、全員で受付に行った。

「次の対戦時間は未定ですが、三時間程余裕はありますよ?」

受付嬢にそう言われて、

「じゃあ外に出ていても大丈夫ですか?」

レイナがそう聞くと、

「はい。別に棄権扱いにはなりませんから。三時間後にまた来て下さい。」

そう言われて、5人は会場をあとにした。

「でもラトリスさん、クリアの魔法を多発して、魔力は大丈夫ですか?」

「ん?別に大丈夫だけど?」

「疲れているんじゃない?」

「気疲れかもな。手加減はしんどい。」

「なるほど。」

「お兄ちゃん、喉が渇いたよぅ。」

「そうだな、何か飲みに行こうか。」

そう言って、街へと出て行った。


きっかり三時間後、再び会場へ戻ってくると、受付に向かう。

「済みません、まだ対戦相手が決まって無くて…」

「あれ?何かあったんですか?」

「ギルド“鋼魔“が破れた事で、破った相手と戦いたくないと棄権するギルドが多数いまして…」

「「「「…」」」」

「それで対戦相手が決まらないのか?」

「はい。もうすぐ決まるそうなんですけどね。」

そこまで話していると、運営の人らしき人物がやって来て、紙を一枚、受付嬢へ渡した。それを読んで受付嬢は、

「お待たせしました。次に相手はギルド“破壊王“に決まりました。」

「“破壊王“?」

「はい。そのように決まったようです。」

「マリア、出番だな。」

「はっ、はい!」

「…落ち着いて行けば勝てる相手だ。大丈夫、特訓を思い出せ。」

そう言って、マリアの肩をポンポンと叩いた。

「そうですね。因みに、相手のギルドは何クラスなんですか?」

「Bクラスですよ。」

「なら、マリアなら余裕じゃない。」

「マリアさん、頑張って下さい!」

「お姉ちゃん、ファイト!」

みんながマリアを応援している。その思いに応えよう、そう考えるマリアだった。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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