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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
ギルド対抗武道大会編
52/138

ギルド協会本部でのやり取り

食事も終わって、昼過ぎになったので、5人はギルド協会本部へと向かった。出場選手達でギルド協会はごった返していた。ラトリス達は受付嬢に話しかけた。

「済まない、“天の子猫“だ。」

「お待ちしておりました。えっと、5人ですか?」

「いいえ、いくら何でもこんな小さな子を戦わせるつもりはありませんよ。」

「ただ、預かってくれる場所もないから、出来れば近くに居て欲しいのだけど?」

「解りました。観戦席ではなく、直接会場の方へどうぞ。」

「いいんですか?」

「えぇ、大会に出ない方でも、そのギルドの関係者は特別に特等席で観戦して構わないと。しかし、何があっても責任はとりませんが。」

「良かったですね、ミーアさん。」

「はい。いざとなればお母様にお願いしようと思っていましたから、それなら助かります。ね、ミーナ?」

「ママ達の戦いが見れるの?」

「そうよ。」

「やったー!」

ミーナはとても嬉しそうだった。と、そこへ…

「貴方達が“天の子猫“ですか?」

1人の男が話しかけてきた。

「そうですが、貴方は?」

「失礼しました。私はギルド“鋼魔“のギルド長をしていますラングと申します。」

爽やかなイケメンがそこにいた。

「今回、戦えることを光栄に思いますよ。よろしくお願いします。」

「はい、こちらこそよろしくです。」

「皆さんお綺麗ですね。」

「えっと、誰に言ってるんですか?」

「あなた方5人にですよ。」

「ぷっ!」

「ふふふっ!」

「アハハハハッ!」

「?」

マリアとラトリス以外、全員が笑った。ラトリスは不機嫌そうに、

「馬鹿か、お前。」

そう言った。

「まさか、男…」

「当たり前だ。それとも何か?やたら貧乳な女に見えたのか?」

「いや、そのぅ…」

「で、まだ何か用なのか?」

「貴方がギルド長なのか?」

「ギルド長はそこにいるマリアだ。」

「マリアさん…1つ提案があります。」

「…何でしょうか?」

「私達が勝ったら、5人とも私のギルドに入って下さい。」

「嫌です。」

「…理由を聞いても?」

「勝ったらギルドを潰すとか、そんなのくだらない事に、私達は乗りません。」

「そうよ、負けること前提で考えてないわよ!」

マリアとレイナは突っぱねた。しかし、

「その話、乗ってやってもいい。」

「ラトリスさん!?」

「負けたらそちらのギルドに入る。ただし、そちらが負けたらどうする?」

「そちらのギルドに入る…」

「阿呆か。いらねぇよ。」

「じゃあ対価として何を…?」

「お前等の全財産、武器や防具も含めて。」

「なっ!?」

「なんだ、自信も無いのに賭け事か?」

「出たわよ。」

「まさに鬼畜…」

「どうなんだ?やるのかやらないのか?」

「やっ、やりましょう。Gクラスギルドに負けたとあっては、Sクラスギルドの名折れですから。」

「決まりだな。マリア、そういうわけだ。」

「はぁ、いいですよ。負ける気は元々無いですから。」

「その意気だ。」

「では、そちらが負けたらこちらのギルドに入る。そちらが勝てば全財産没収で決まりですね。」

「そうだ。」

「そのように皆に伝えないといけないので、これで失礼するよ。」

そう言って、ラングは去って行った。

「とりあえず、出場する順番を決めないとね。」

「ラトリスさん、1番手でお願いします。」

「いきなり俺か?」

「あんな約束したラトリスさんが悪いと思いますよ。」

「解ったよ。ただし、1試合目だけな。お前等の特訓にならないからな。」

「大丈夫、勝ち進んだら順番に1番手で出るから。」

「はぁ、せめて男との勝負がいいな。」

「「「…?」」」

「全力で顔面を殴れるから。」

「「「あぁ…」」」

三人は溜息をついたが、ミーナは1人だけキョトンとしていた。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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