ミーアの強さ
盗賊達を退けたあと、話はミーアの事で持ちきりだった。
「ミーアさん、本当に凄いですね。」
「あの動き、只者じゃなかったわね。何処で学んだの?」
「昔、母から教わりました。バトルメイドには必須条件なんですよ。」
「バトルメイド?」
「普通のメイドは、料理等家事を専門的にやりますよね?」
「そうですね、そういうイメージがあります。」
「でも、バトルメイドは戦闘もこなすメイドなんですよ。」
「…意味が解らない。」
「まあ簡単に言えば、国王の身辺警護も仕事のうちだったんだよ。」
「ラトリスさんは知っていたんですよね?」
「だからこそ、冒険者登録もさせたんだよ。生半可な実力じゃ、冒険者は勤まらないからな。」
「実際、どれくらいの実力なの?」
「うーん、2人は今10倍のグラビティを受けているよな?」
「そうです。」
「それを解除して、リミットも解除したら、互角に戦える位かな?」
「そこまで!?」
「化け物レベルじゃないの!?」
マリアとレイナは驚いた。自分達の本当の実力並みに戦える人間を見たことがないからだ。
「何をしたら、そんなに強くなれたの?」
「私の場合、幼少期より母から鍛えられました。バトルメイドたる者、一瞬たりとも隙を見せてはいけないと。」
「なるほど、じゃあもしラトリスさんと戦ったらどっちが勝つのかしら?」
「主と戦う事はありません。敵は全て排除しますが。」
「そっか、今はラトリスさんが契約をしているから戦わないんだ。」
「過去一度、手合わせはしていただきましたが、ラトリスさんに一撃たりとも加えられませんでした。目安になると思います。」
「…どれぐらい強いのかしら。」
三人は不思議がっていた。ラトリスの本気も見てみたい、そんな欲求も出てきていた。
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