クーデター
なんか書いててつまらん話を書いてしまった。後悔しています。
会場は人々でいっぱいだった。そんな中でも今日の主役であるララが来ると、
「おお、ララ姫様だ。」
「相変わらず可愛らしい。」
「キャー、姫様よ!」
すれ違う人々から様々な声が上がった。
「ララ、みんなと話をしてきなよ。」
「えっ、でもラトリスが…」
「俺達は今から食事をしてくる。」
そう言って、ララ達と別れた。壁際に5人で固まって、給仕が持ってきた飲み物を受け取る。
「ラトリスさん、これってお酒じゃ…」
「本当だ。済まない、ジュースかお茶を貰えないか?」
「畏まりました。」
給仕が慌てる様子もなく接客する。
「でも凄い人の数ね。」
「そうだね、街の貴族のほとんどが来てるみたい。」
レイナとマリアが口々にいう。と、
「お兄ちゃん、お腹空いたよ。」
ミーナが言った。
「好きに食べてきたらいいさ。俺は暫くここにいるよ。」
「うん、行ってきます!」
「じゃあ私達も行きましょうか。」
4人はテーブルの方へ行ってしまった。1人残されたラトリスは、給仕が持ってきた飲み物を受け取って、口をつける。
「お隣よろしいかな?」
貴族と思しき男が1人、隣に立っていた。
「貴族には見えませんが、何をなさっている方で?」
「俺は冒険者だ。」
「冒険者…それは大変な職業ですな。」
「驚かないんだな。普通冒険者がこの場にいるってだけで驚くもんだが?」
「いえいえ、私もたまに冒険者の方にお世話になっていますからな。」
「そうか。なら忠告しといてやる。この場から離れた方がいい。」
「…?それはなぜですかな?」
「もうじき大変なことになるからだ。」
「…?」
貴族の男は不思議そうな顔をしていたが、直にラトリスの言葉の意味を悟った。皆がパーティーを楽しんでいると、
「てめえら、壁に手をつけ!」
そう言って、8人ほどの男達が顔を隠し、剣を持って部屋に入ってきた。
「なっ、なんだ!?」
「キャー!」
「死にたくなけりゃ、壁の方へ向いてな。おい、姫さんは何処だ!」
貴族の大半はそれがクーデターの一種だろうと推測した。慌てて壁の方を向いて、手をついた。
「おい、そこのお前達もだ!」
料理に舌鼓を打っていたマリア、レイナ、ミーア、ミーナに男達が言った。
「あなたたち、なんなの?」
「パーティーの邪魔ですよ。」
「うっ、うるせぇ!早く壁に手をつけ!」
どうにも要領よくいかないので、痺れを切らしていると、
「いたぞ、ララ姫だ!」
4人がその方向を見ると、男の1人にララは捕まってしまっていた。
「何が目的なんですか!?」
「へっ、色々使い道があるからな。よしお前等、撤退するぞ!」
そう言って、部屋を出ようとするが、入ってきた扉の前に男が立っていた。ラトリスだ。
「お前等…」
「ちっ、こいつを殺せ!」
「舐めるなよ!」
襲いかかってきた男達を首筋への手刀で倒していく。指示を出していた男は困惑し、
「てっ、てめえ!」
「面倒くさいな、目的はなんだ?」
「うるさい、死ね!」
ラトリスは襲いかかってきた男に鳩尾に前蹴りを叩き込んだ。男は沈黙し、残るはララを捕まえている男1人になった。
「ふざけた奴らだな、おいお前、ララを離せ。」
「僕らの目的のために、死んで貰います!」
そう言って襲いかかってきた。右手の剣を袈裟切りにしてきたので、その剣の柄を蹴り飛ばす。剣は天井に刺さり、落ちて来なかった。ラトリスは男の顔を覆っている仮面を外すと、そこには昼間出会った男の子がいた。
「お前は…!」
「くっ…」
「訳を話せ。今なら聞いてやる。」
「…ギルドのためです。」
「…はあ?」
「今回の件に協力したら、ギルドに入ってくれる、そういう約束でした。ですから僕は…」
「お前なぁ、クーデターに加担したら、ギルドどころの問題じゃないんだぞ?最悪死刑になるんだ。それを…」
「知っていますよ、そんなことは!」
男の子は絶叫した。
「でも生きていくにはそうするしかなかったんで
す。もう生きていても仕方がない、殺して下さい。」
「…お前、これが初犯か?」
「…?」
「ララ、こいつらをどうしたい?」
「えっ?」
ラトリスがララに聞く。
「どうしたいとは?」
「死刑にするのか?それとも牢屋に放り込むのか?」
しばらくララは考えて、
「牢屋に放り込みます。」
そう答えた。
「何年くらい?」
「様子を見て決めます。反省しているのが見られたら、釈放します。」
「だってよ。良かったな。」
ラトリスは安堵した。しかし、
「どうして死刑じゃないんですか!?」
「姫が決めたことだ。それに従えよ。」
ラトリスは男の子に言った。
「その期間に、もう一度自分を見直せ。15歳になったばかりなんだろう?」
「くっ…」
男の子は言葉が出なかった。
「ラトリス!」
ララが近付いてきた。
「この城の警備もザルだな。もう一度俺が鍛え直す必要がありそうだ。」
「そうね。」
ララは笑っていた。
読んでくださっている方々、本当に有難う御座います。




