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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
救出編
29/138

知り合い

書くのが楽しい。ただし、殆ど知られていないので、読んでくださっている方がいない…

ラトリス、マリア、レイナの3人は受付までやって来た。すると、ミクが対応した。

「こんにちは、3人とも元気そうで何よりです。」

「こんにちは、ミクさん。」

「それで、今日はどうしたの?」

「ドルトムントさんに呼び出されてました。」

「あぁ、あの件ですね。皆さんのクラスを上げるとか。で、ラトリスさんは拒否したと?」

「そこまで解るんですね…」

「うふふ、付き合いも長いからね。」

「そんなことはどうでも良い。依頼が来てないか、教えてくれ。」

「はいはい。…うーん、ギルド“天の子猫“への依頼は1つも無いですね。」

「そうですか…」

マリアは少し寂しそうな顔をした。

「知名度は上がっているんですが、Gクラスですからねぇ。信用度の問題じゃないかと。」

「信用度?何それ?」

レイナが聞いた。

「つまり、依頼したとして、それを必ずこなしてくれるかどうかという話です。Gクラスのギルドではそれがあまりよくないんですよ。昔から自信のあるギルドは、ある程度クラスを上げていますからね。ラトリスさんに直接依頼する人もいなかったですから。」

「ん?俺に依頼?」

「過去に何件か依頼があったのに、忙しいとかで断っていたでしょう?」

「うーん、覚えていないな。」

「確か、特訓しているから今は無理とかなんとか。」

「あぁ、思い出した。3年前にそんな話があったな。犬探しとか、溝さらいとか。」

「そんな依頼が!?」

「ちょっと、人聞きの悪い事を言わないでください!そんなわけ無いでしょう!」

「ですよね。じゃあどんな依頼が当時来ていたの?」

「殆どが魔物討伐依頼でしたよ。スチールバイソンとか、ボーンソルジャーとか、一番多かったのはストーンドラゴンの討伐でしたね。」

「当時は無茶をやってたからな。何でも倒すと息巻いていた。」

「ギルド協会を通さないと、クラスアップにはなりませんからね。実際ラトリスさんのクラスはSクラスよりも更に上なんですよ。」

「解ります。」

「そりゃあねえ?ドラゴン強襲事件を解決した人らしいですから。」

「人を化け物みたいにいうなよ。結構傷つくぞ。」

「ラトリスさん、もう少しクラスアップの事を、真剣に考えて下さいよ。それがマリアとレイナの為にもなるんですから。」

「…考えておくよ。」

そうラトリスは答えた。マリアとレイナの2人は、少し嬉しそうだった。と、突然ギルド協会の入り口の扉が勢いよく開けられた。何事かとその場にいた全員がそちらを見ると、小さな女の子が立っていた。その子は息を切らしながら受付までやって来た。

「あの、依頼がしたいんです。」

か細い声で女の子が言った。

「どのような依頼でしょうか?」

受付嬢が対応すると、

「ママを助けて欲しい…」

そう言って、フラフラと倒れてしまった。それを見ていたマリアが近づき、キュアの魔法をかけた。すると女の子は目を覚まし、

「…ママを助けて。」

同じ事を繰り返して言っていた。

「ん?まさか…ミーナか?」

ラトリスが近づいて女の子に聞いた。

「…はい。私はミーナですけど、あなたは…?」

「ラトリスさん、知り合いですか?」

レイナがラトリスに質問する。

「あぁ、昔の知り合いの娘に似ていたから、もしかしてと思ってな。ミーナ、ミーアがどうかしたのか?」

「…病気にかかっていて、それを直して欲しいんです。」

「病気…きな臭いな。あいつが病気にかかるなんて…」

「ラトリスさん、どうするの?」

「ギルド協会としてはどうなんだ?依頼として受けてくれるのか?」

「えっ?それは大丈夫です。正式な依頼として受けますよ。」

ミクは驚いていたがそう答えた。

「解った。その依頼、俺達が受ける。」

「ラトリスさん、本気ですか?どんな依頼か解らないんですよ?」

「小さな女の子が助けを求めてるんだ。しかも、知り合いの娘なら尚更受ける。」

「ラトリスさん…」

「ミーナ、案内を頼む。俺が背負って行くから、2人は付いてきてくれ。」

「解りました!」

「解ったわ!」

そうして4人でギルド協会を出ていった。

読んでくださっている方々、本当に有難う御座います。

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