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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
救出編
28/138

ギルドのクラスアップ?

もう少しで30話。頑張れ、自分!

国王からの依頼を達成した三日後、ラトリス達はドルトムントに呼ばれて、ギルド協会フィリン支部に来ていた。応接室に案内され、椅子に座った3人。

「何かあったんですかね?」

「さあな、呼び出しなんて、碌な事無いけどな。」

「仕事の依頼かしら?」

「それは無いと思うがな。」

暫くして、ドルトムントが入ってきた。

「急に呼び立てて申し訳ない。待たせた事も詫びよう。」

「それはどうでも良い。用件はなんだ?」

「先日、ある貴族の家が燃やされた話を知っているか?」

マリアとレイナはドキッとした。直接関与していたのだから仕方が無い。しかし、ラトリスはあっけらかんと、

「あぁ、俺がやった。」

と、言った。

「やはりラトリスがやったか。やった原因はなんなんだ?」

「あいつらがララを政治の道具にしようとしたから、潰した。それだけだ。」

「…具体的に話してくれないか、訳がわからん。」

仕方なくラトリスはありのままに話した。すると、ドルトムントの方も納得して、

「そうか、そんなことがあったのか。なら、あの貴族の末路も頷ける。」

と、言った。マリアとレイナはポカンとしていた。

「あのぅ、それでいいんですか?」

「ララ姫をそんな風に扱う、そんなことは許されないからね。まあ、やり過ぎだとは思うがね。」

「そんなので片付けていいのかなぁ?」

マリアは少し考えたが、仕方ないと思うことにした。

「で、今日呼んだのはそんな話なのか?だとしたらもう帰るぞ。」

ラトリスが本題はなんだ?と聞き返した。

「うむ、今日呼んだのは、君達の待遇の変更だ。」

「と、言いますと?」

レイナが聞いた。

「君達“天の子猫“は、ついこの間、私の命を救ってくれた。そればかりか、Sクラスギルド“天狼星“をも倒してしまった。そんなギルドをGクラスにしておくわけにはいかないという結論に達した。そんなわけで、君達をSクラスに昇格させようと思っているんだが。」

「私達が…」

「Sクラス?」

「却下だ。」

マリアとレイナは驚いていたが、ラトリスは即座に答えた。

「…理由はあるのか?」

ドルトムントが聞き返した。

「おおありだ。そんな特例作ってみろ、上位ギルドを倒せばグラスが上がると勘違いする輩が増えるだろう?」

「確かにそうですね。」

「しかもギルドのメンバーを増やさなきゃならない。今でもやたらと入りたがる馬鹿が多いのに付き合ってられるか。」

「そうよね。やたらと多くて困っているわ。」

「そして何より、上納金が増えるから嫌だ。」

「そうそう…て、最後のは別に良いんじゃ…」

「余りすっちゃかめっちゃかクエストに行きたくないんだよ、俺は。」

「仕事をしたくないって事!?」

「そうじゃない、生態系を心配してるんだ。」

ラトリスが言い放った。

「無闇に動物も魔物も倒したく無いんだ。この間だって、ゴブリンに襲われただろう?」

「あぁ、ラトリスさん、滅茶苦茶倒してましたよね?」

「襲われたら仕方ないにしろ、無益な殺生はあまりしたくないんだ。」

「先日人殺しをしといてどの口が言うのか。まあいい。君ならそう言うと思っていた。クラスアップの話は無しにしよう。」

「ドルトムントさん…」

「ただし、あまりおおっぴらに暴れるな。次にこんな事があったら…」

「あったら?」

「強制的にクラスアップしてもらう。ギルド協会会長の権限でな。」

「安心しろ、そんなことは殆ど無い。」

マリアとレイナはどの口がそう言っているのかた思ったが、黙っていた。

「話は以上だ。」

「話が早くて助かるぜ、ドルトムント。」

「君との付き合いも長いからな。短い方が好きだろう?」

「まあな。じゃ、そう言うことで。」

ラトリス、マリア、レイナの3人は部屋を出ていく。

「ついでに依頼が来てないか、聞いてみるか。」

ラトリスの提案に賛成する2人だった。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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