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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
ロキシス誕生編
115/138

ロキ

穴を抜けるとそこには草原が広がっていた。

「ここは?」

「私が住んでる天界よ。後ろを見てご覧なさい。」

ラトリスが後ろを振り返ると、大きな家があった。

「私達の家よ。」

ロキはそうラトリスに告げ、扉を開けて中へ入る。ラトリスはついていって、玄関で、

「お邪魔します。」

と言った。するとロキは拗ねた顔をした。

「違うでしょう?」

「…え?」

「ここはあなたの家でもあるの。他人行儀は駄目よ。」

「じゃあ…ただいま。」

「うん!」

パアッと明るい笑顔をロキは見せた。と、再びラトリスのお腹がグ~と鳴った。

「あらら?お腹が空いているのね。ちょっと待ってて。」

そう言うと、ロキは厨房へと向かった。ラトリスも付いていくと、立派な厨房だった。

「直ぐに何か作るから、リビングに行って待ってて。」

そう告げるロキ。だが、リビングが何処か解らないラトリスは、ジッとロキの行動を見ていた。10分程経つと、良い匂いが厨房に漂い始め、

「はい、これで出来上がり!」

料理が出来たらしく、ロキがそれを持ってラトリスに近付く。

「はい、あなたの分よ。リビングに行きましょう。」

料理を渡されて、そのまま2人でリビングに向かい、椅子に座る。テーブルに料理を置いて、

「いただきます!」

「い、いただきます…」

2人で食べ始める。ラトリスは初めて見る料理を不思議がったが、ナイフとフォークで食べ始めた。

「…美味しい。」

一口食べてラトリスはロキに言った。ロキは嬉しそうに、

「ふふふ、やっぱりドラゴンの肉は良いわね。ただ焼くだけでこんなに美味しいんだもの。」

と、告げた。

「ドラゴンの…肉?」

「そうよ、今回のはストーンドラゴンのお肉よ。美味しいでしょ?」

「…初めて食べました。」

「まあ、普通の人は余り口にしないでしょうね。私達は違うけど。」

「ロキさん…」

「ロキって、呼び捨てにして。」

「じゃあロキ…あなたは一体…?」

「あぁ、言ってなかったっけ?」

ロキは食べるのを中断して、

「ラトリス、あなたは神を信じてる?」

「…昔から、アテナ様はいるとは信じていますよ?」

「そっか…やっぱり人間だものね。信じる神は創造主かぁ。」

「どういうことですか?」

「私も神の1人よ。」

「え…」

「だから、ここは天界で、神の住む場所。そして、私も神の1人って事。」

ロキは淡々とラトリスに話す。

「でも天界は暇でね。たまに下界に降りるんだけど、私の管轄以外の大陸に遊びに行っていたの。そしたら、あなたを見つけたの。」

「そうだったんですか…」

「あれ?驚かないの?」

「僕が助かったのは、ある意味気まぐれなんですよね?」

「まあ、あなたの運が良かったってのが1番かな?」

「…それで、僕はどうなるんですか?」

「?」

「天界は聞いたことがあります。神のみが住める場所だって。そこに僕は住めないでしょう?」

「大丈夫よ。」

一口ドラゴンの肉を口に含んでロキが言う。

「私の眷属にあなたはなっているから。」

「え?」

「眷属…まあ、家族みたいなものね。なっているからには、あなたもここに住むことが出来るわ。」

「でも…僕は…」

「じゃあこの後行ってみましょうか。」

「…何処へ?」

「あなたが崇拝していたアテナ様の所へ。」

「行けるんですか?」

「大丈夫よ。私に任せておきなさい!」

胸を張って自信満々に言うロキを見て、大丈夫なのかと不安になるラトリスだった。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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