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弱小ギルドの最強英傑(ラトリス)  作者: ミュウ
決別編
109/138

バーンシュタイン王国国王

ラトリス達は謁見の間の前までやって来た。すると、ラトリスは仮面を被った。

「ラトリスさん、どうしたの?」

「この先にいる奴に、俺の顔は見せない方が良いだろう。」

「そうですか…」

そして扉を開けると、中には30人程の人がいた。

「む、今日は誰の謁見も無いはずだが?」

奥でふんぞり返っている男が言った。ララが前に出て、

「私はフィリア王国の第2王女、ララティーナ・フィリアと申します。」

「ほう、あの国の王女が何のようだ?」

「父上から、書状を賜ってきました。そして、あの噂の真相を聞きに参りました。」

「噂?何のことだ?」

「他国に攻め入るという、そちらの良くない噂です。どうか、戦争を起こすのは止めて下さい。」

「…」

バーンシュタイン王国国王は何も答えなかった。

「国王?」

すると、国王がいきなり立ち上がった。

「その者達を捕らえよ!」

周りにいた兵士達がラトリス達を取り囲んだ。

「国王、どういうつもりですか!?」

「ふん、我が国に対してよくぞ足を踏み入れたな。其方達の国、フィリア王国へ侵攻する人質となって貰う。」

「なっ!?」

ララは驚いていた。

「…1つ聞きたいことがある。」

ラトリスが国王に向かって言った。

「十六年近く前、この国の王が亡くなった。その首謀者は…お前か?」

「ふん、他国の者に教える義理は無いが、その通りだ。」

国王がふんぞり返って言った。

「当時、国を治めていたのは我が兄。だが、兄は消極的だった。民のために国はあると言う考えは立派だったが、それでは国は治められん。他国を蹂躙してでも国は大きくせねばならん。それに賛同する人間だけを残すのに十六年もかかった。しかし、そんなことはどうでもいい。今こそ世界の中心は、我がバーンシュタイン王国だと言うことを思い知らせるのだ!」

そこまで聞いて、ラトリスは、

「やはり腐ってやがる。」

そう言って、仮面を外した。

「貴様、その顔は…!?」

「覚えているか?貴様に十六年前嵌められて故郷を追われたこの俺の事を。」

「じ、ジン!?」

「最早話することすら無駄な事だ。てめえは終わりだ。」

「くっ、衛兵達よ!」

謁見の間の扉が再び開かれ、衛兵が30人程入って来た。先にいた兵士、貴族らしい男達も抜剣し、その数60人程。

「そんな数で俺に勝つつもりか?舐めるなよ!」

ラトリスはマリア達5人にプロテクトの魔法をかけると、

「そこを動くな。」

そう告げて前に出る。入口から入って来た衛兵にめがけて、

「バインド!」

と、無属性魔法をかける。効果は足止めだが、この時は効果抜群で、入って来た衛兵達は動けなくなった。続けてラトリスは襲いかかって来た兵士に対してカグラを抜いて斬りかかった。一太刀ずつ的確に首をはねて行く姿は、夜叉のようにも見えた。最後には五体満足なのは国王だけとなった。

「くっ!」

「後はてめえだけだ。」

首筋にカグラをあててラトリスはいう。

「わっ、私を殺すのか!?かつては叔父と呼んでいた私を!?」

「この期に及んで何ほざいてやがる?」

そう言うと、ラトリスはカグラを鞘に直して、顔面に蹴りをいれた。

「ぐぽっ!?」

「これは親父の分!」

続けて腹に拳を叩き込む。

「母さんの分!」

「ぐはっ!」

「レンの分!」

そう言って、スパークの魔法をかける。

「ぐあぁぁ!」

そこまでして、1度ヒールの魔法をかける。一瞬で傷が癒えていくと、

「国民の分!」

顔を掴んでフレイムの魔法を使う。焦げ臭い匂いが部屋に充満する。そして壁に向かって叩きつけた。

「てめえは死ぬことすら許されない。」

「ぐえっ!」

更に踏みつけると、蛙の潰れたような声をあげる。最早虫の息と言える状態だったが、

「カース!」

闇魔法最高峰、呪いの魔法を相手にかけた。呪いは即座に纏わり付き、国王は悲鳴すらあげる事無く気絶した。

「てめえは、今から死ぬこともなく、永遠に俺に断罪される夢を見るんだ。」

そう吐き捨て、ラトリスはようやく攻撃の手をやめた。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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