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不正
バラマキはいけないことになっている。国に関するお金の問題、不正とその予防策が過去から現在まで、様々に積み重なっている。歴史だ。その歴史の上でバラマキはいけないことになっている。
「ハコモノ」だ。国や地方自治体、公が施設を作るために予算を出し、民間がそれを作る。本当に必要だったから。インフラも何もかも足りなかった。古かった。時代が変わった。それらは作られれば国民のためになった。それが何十年と続いた。そのうち飽和してくる。必要な需要は満たしつつある。作ったものはいつかは壊れるがまだそこまで時間は経っていない。仕事がなくなるのだ。どうしたか。民間は公と結託し「ハコモノ」を作った。必要度の怪しい、低い施設を作る。当然お金が流れる。その一部を民が公の「予算を決める者」に渡す。そういう不正が起きた。
不正は不正だ。それが根絶されたならよかったことなのだろう。だがそれにより、重要なことを視界から見失うことになる。