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地球の裏側

 作った牛乳を売る。売るには運ばないといけない。運ぶだけなら今の世の中では地球の裏側にだって運べる。では作った牛乳は、パックに入った牛乳は地球の裏側で売れるだろうか。売れない。運ぶのにかかるお金を無視しても売れない。腐ってしまうから。腐らなくても商品としての価値がなくなってしまうから。

 地球の裏側に商品として牛乳パックが届く。売れるだろうか。売れない。きちんと温度管理がされていても売れない。どれだけ急いでも限界があり、時間はかかる。地球の裏側で商品として並ぶのは作られてから時間の経った牛乳だ。もちろん、それしか牛乳が売っていないならその牛乳を買うしかないだろう。だがその牛乳が売れるなら、その牛乳が売れるところを見た人は必ず思うはずだ。もっと近くで牛乳をしぼろうと。牛は買って来ればいい。そして同じ値段で牛乳を並べてもきっと近くでしぼった牛乳が売れるだろう。遠くでしぼった、しぼってから時間のたった牛乳をありがたがる人はいない。


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