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分断はダメだ
良かれと思ってやっているんだろう。彼は耳に心地よい主張で選挙を戦った。大事な予算はもっと大事なことに使いたい、そのためだ、と彼は主張することだろう。しかし結果はご覧の通りだ。分断だ。
民主主義は国を一つの単位とする。意見の対立はいい。それこそ真っ二つに割れても構わない。だが分断はダメだ。逆に分断を良しとしよう。仮にそう考えよう。民主主義の結論として分断を良しとする。そうしたらその次はなんだ?国を分ける、そういうことになる。どのように分ける?国土を、国民を、主権をどのように分ける?意見を聞き引っ越しをさせるのだろうか。いずれにせよその過程で血を見ないで済むとは思えない。
分断は民主主義の出していい結論ではない。民主主義の出していい結果ではない。ならば耳に心地よい主張で選挙に出てくる者を選んではいけない。選ばないよう知識を身につけなくてはならない。それが民主主義の国で生きる者の素養であり、民主主義の国で子育てする場合、子供に身につけさせる必要がある義務だ。