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一億総中流の正体

 同じラジオを聞いた。同じテレビを見た。経済的には差があってもだ。たとえ同じ学校の同じクラスの中で経済的に格差があっても同じ話題で話すことができる。それが一億総中流の正体だろう。冷蔵庫を買ってもそうだ。もちろん冷蔵庫に入っている食材には格差があっただろう。しかし、冷蔵庫は、そして冷蔵技術は世界中の食材を日本に呼び込んだ。珍しい食材はまずはお金持ちが買ったことだろう。そして追いかけるように食に興味のある人が少し無理をして購入する。そうなるとその食材は需要があるということになる。儲かるのだ。たくさん輸入されるかもしれない。日本で作ろうとするかもしれない。結局は値段が下がり、手に入れやすくなる。日本人みんなが食べる食材となるのだ。

 「一億総中流」は経済学的には実現不可能だ。だが、日本人の「実感」としてはそう表現されてもおかしくない現実がそこに確かにあったのだ。そしてその影響は今もなお日本に残り続けている。



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