表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/635

カンニングペーパー

 こうして従業員は雇われ続ける。つまりは安定雇用だ。終身雇用と言ってもいい。さて、何が起こるか。教育に金をかけた。大学卒業までとなれば相当な額となるが安定して雇われ続けるなら借金ができる。教育ローンだ。そうして今がある。

 今、日本の家庭には家電が詰まっている。その家電が壊れると買わないとな、と人々は思う。ちょっとでも売りたいメーカーは高機能家電を出してみる。利益率が上がったり、壊れる前に買い替えないかな、と期待してだ。なにが売れるかわからない。

 つまりは、かつてはカンニングペーパーがあったようなものだ。それを見ながら製造し続けていけば何年も食って行けた。経営者も楽だったが雇われるほうも雇用が安定した。収入が安定した。自分たちが作った物も買ったし、教育も買った。教育も商品だ。買えば雇用を生む。教育を買い与えた子供たちの職場を作るかもしれない。だが、今はカンニングペーパーはなくなってしまったのだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ