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失敗予算
というわけで、失敗予算を改めなくてはいけない。失敗の反対は成功だ。成功予算を組まなくてはならない。成功予算とは何か。歴史に学ぼう。少子化対策を考えるなら少子化していなかった頃を考えればいい。そう、人口が増えていた頃の予算を見ればいいのだ。日本にはいいお手本がある。高度成長期だ。あの頃日本では何が起きていたか。ざっくり言えばものを作って世界に売っていたのだが、今は少子化対策を考えなければいけない。だから個人の視点から世界を見ることにしよう。個人は売るものを作っていた。雇われて作っていた。例えばラジオ、例えば洗濯機、冷蔵庫。白黒テレビ、あとはカー。クーラーからテレビ。黒もの家電もあったっけ。たくさん作った。色々作った。お金持ちに売った。世界に売った。 それからもらった給料で工場で作っていたものを自分でも買ったわけだ。そして豊かさを実感した。給料が入ってくるのもそうだし、お金持ちとも同じものを持って実感したわけだ。