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よそ者がぶち壊す
「財源は」はブレーキだ。納められた税より大きな予算は付けない。そういうことなら予算が際限なく膨らむようなことはないだろう。とても優秀なブレーキだ。そして「国に金を出させる話」をする者に浴びせればだいたい黙らせることができるばかりか、自主的に黙ったり、果ては財源を奪い合って(これは実際に奪い合うという話ではない。仮想的に、例えばの話で奪い合うということだ)もめてくれるという大変都合のいいブレーキだ。誰にとって?予算を決める人たちかな?予算を増やすよう、圧をかけてくる人たちが自らブレーキをかけたり、もめたりしてくれれば実際に予算を決めている人たちには好都合だ。それは予算に口を出されないことを意味している。権限を持つ者はそれに口を出されることを嫌う。まあ、人としては自然だよね。彼らは一人で予算を決めているわけじゃない。当然、内部的に調整を繰り返し、予算を決める。やっとの思いで。それをよそ者がぶち壊す。