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お金は誰にとっても便利な道具
盗んだお金を積んでおいて満足する人はそうはいないだろう。使わないと満足は得られない。だから使う。使うとなるとそれを受け取る人がいる。もちろん受け取る人はそのお金が犯罪で得られたと知らない限り罪に問われることはない。だがこの取引が現金で行われるとき、この取引を手助けした主体が存在する。満足を受け取ることができるようにした便利な道具が存在する。お金だ。そのお金を作ったのは誰だ。現金の発行元。日本なら日銀、政府ということになる。そんな無茶なと反応する人もいるだろう。だが、今や言うべきだ。
現在でも現金を使わずに生活出来ている人はいる。つまりは技術的には現在でも可能だ。つまり現金があるから起きた犯罪、現金が便利な道具として使われる犯罪を容認していると言っていい。