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デート代
食料は口に入る。人の口に入った食料は消え、他の人の口に入ることはない。だから奪い合うのは合理的とさえ言える。相手が譲らないというのなら。相手が自身の生命を維持するギリギリの量しか持っていなくてもこちらがゼロなら奪うことが正しいとは言えなくても悪だとは言えないだろう。座して死ねという立場があるとは思えない。そしてこれが生命維持の量を超え、贅沢をするために抱え込んでいるなら暴力に訴えるのは当然とも言えるだろう。そしてその食料を口にすればとりあえず問題は解決する。
では「結婚できない」は奪い合いによって解決できるだろうか。はっきりしている。解決はできない。それでは、解決策は何だろうか。これははっきりはしていないが、まあデート代を出すぐらいしかないだろう。どちらにせよ、はっきりしているのは、そもそも奪い合うような性質のものではないということだ。ここに解決策の糸口はある。デートができればいい。それだけの話だ。