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願うのは笑顔  作者:
第2章 第1節【イージス学園小等部入学】
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入学式の朝


 

 寮入りした後はそのまま部屋で過し、眠りについた。次の朝にはもう入学式があるから怖がるレペテの震える手で手入れをしてもらった。おかげで安眠が得られた。レペテは常に唸ってたけど。

 

 

 「おはよう、レペテ…いい朝ね」

 「おはよう…サーレ様お腹空いたわ」

 「入学式まで時間があるから支度してご飯食べましょ」

 

 ご飯という単語に反応してレペテが目を輝かせる。パジャマ姿で枕を抱きしめながらその表情されると一気に幼く見える。

 

 ジークと同じ歳って事は(サーレ)よりも歳上なんだけどなぁ、どうも妹の様な気分になってしまう。色合いが前世を思い出すものだからかもしれないけど。

 

 因みに従者用の制服もあって主次第ではあるけれど従者も授業に参加することが許される場合がある。レペテも従者として私と共に学ぶ予定だ。

 

 レペテは頭はいいんだけれど不器用だから良くメイド長に叱られていた。魔法の知識もとても深い。まぁ、闇属性に関してだけだけれど。

 

 従者用の制服はメイド服と執事服をいじった様な作りで、女子生徒の制服にはエプロンが必須だ。男子生徒の制服は白い手袋だって、見た目はいいけどちょっと暑そうだよね、どっちも。

 

 先に制服に着替えたレペテに同じく自分用の制服を着た私の髪や軽い化粧をして貰う。おしろいの匂いがお母様を思い出すからちょっとほっとする。

 

 ひたすら椅子に座って準備してもらう側なので暇だ。折角だしゲームのことを思い出してみようかな。

 

 

 

 ───ゲームのプロローグはグランシアノ王子が襲撃されたあの事件の日だ。そこで第二王子でありメイン攻略対象のレヴェルと出会う。そこではリトが失明するという強制イベントがあった。

 それを私が阻止した訳なので、リトの性格もゲームとは大きく違っている。

 

 ゲームの中のリトはジークよりの性格だった。言葉少なく、無表情。リトと主人公(サーレ)が初めて接するのは中等部に入ってから。リトは歳上だからもう大人の男に近かった。

 

 出会い方もレヴェルみたくちょっとほんわかしたものでもなくて。サーレが連れ去られそれを助けに来た人の中にリトもいた。目が見えなくても鼻が利くからね。

 

 そこで自分の感情を分かってしまうリトに縋りつくように泣きつくスチルはそれはもう…良かったよ。戸惑う目元を隠した青年と女性へと近づき始めたヒロイン。

 

 …まぁ中身が私な時点でそんなイベント起きないし、それはいいだろう。

 

 どうも話がそれちゃうな。

 小等部の話に戻ろう。

 

 小等部で登場する攻略対象は出会うイベントが重要だ。登場シーンからもうルート選択分岐。とにかくややこしいしめんどくさい。

 

 レヴェルは最初からある意味好感度がある状態でのスタート。リトはそもそも中等部から出る予定で、ゲームの中だとレヴェルの次に出会うキャラは出来るなら出会いたくないけど、ストーリー上メイン攻略対象は出るだろうね。

 

 「出来たー!」

 

 めんどくさい存在を思い出しながら惚けているとレペテが誇らしげに胸を張っている。うん、可愛い。

 

 「さぁ! 朝ごはん食べよサーレ様!」

 「え、ええ」

 

 学園のご飯はどんなだろう!とわくわくしているレペテをなんとも言えない気持ちで眺める。ゲーム通りならあまり期待しない方がいいと思うんだけど…どうなんだろうか。

 

 

 

 

 

 

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