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願うのは笑顔  作者:
第1章 第2節【瞳の価値】
35/143

ドレスに着替えて


 朝食を問題なく食べ終わって私は今メイドに囲まれている。逃げたい、すっごい逃げたい。目をキラキラさせているメイドって何? 何でそんなに恍惚(こうこつ)としてるの?

 

 ビクビクしながら逃げようと試みるも八歳児には無理だし、そもそも必要な事なので逃げる選択肢すら無いわけで。

 

 「ひぃあ!?」

 

 程よい広さのある浴場にて全身くまなくメイド達によって洗われた。暫く温まってから水気をとった後によくわからないクリームを肌にひたすら塗られる。

 

 (くすぐ)ったさと羞恥(しゅうち)にひたすら耐えて…やっと解放されたのはきっかり一時間後。

 

 息吐く暇もなくまたメイドがあるものを持ってにこやかに私の腕をつかむ。

 

 「さぁ、お嬢様」


 「う、うぅ」

 泣きそうになったら怒られる。なんでも塗ったクリームが溶けて目に入るともっと涙が止まらなくなるらしい…何塗られたんだろ私。

 子供用のコルセットをお腹に軽くつけられそれから私は大人しく両手を上げる。そしてメイドがぎゅっと締める。

 

 ぐぇっと変な声が出そうなのを必死に堪えてればメイドに力まないでくださいと怒られ…コルセットが締め終わるのにそう時間はかからずソファーにやっと座れる。

 

 

 「つかれた…」

 「お嬢様」

 

 ぐったりしていればメイドが次に持ってきたのはお父様とジークが用意してくれたというドレスの箱だった。

 疲れは吹っ飛び二人がどんなドレスを用意してくれたのか開けられた箱をのぞき込んでみる。

 

 「うわぁ」

 

 中に入っていたのは薄い生地で淡いピンクのドレス。それを華やかにするのがボリュームを出しているスカート部分につけられたジョーゼット生地だ。

 

 淡いピンクに薄い透明に近い本当に淡いピンクのジョーゼット生地。ドレスをメイドが出してくれれば背中のウエストに大きめのリボン。

 

 子供らしくて可愛いドレスを見て前世の私だったら似合わなかったろうなぁと考える。

 

 亜紗だった頃は身長は高い方だったし顔つきも可愛い方ではなかったから、こんなフワフワしたのは初めて着る。

 

 「さ、お嬢様いつまでも見ておられないで着てしまいましょう。風邪でも引いてしまわれたら折角のパーティーが台無しですよ?」

 

 くすくすと私がドレスを見続けていたらメイドのひとりがそう言ってくれた。大人しくドレスを着込み、髪を編み込んで髪飾りもしっかり付ける。

 

 ネックレスを付けれるのは既婚者だけなのでネックレス類はない。ただその代わりに耳飾りを付ける。

 

 この世界で耳飾りはお守りの意味もありつけてる人は多い。その為に耳飾りで着飾るのが一般的とされている。

 

 「…はい、出来ましたよ」

 

 鏡を見て確認する。全く動かない髪型に感心する。全然痛くなかったのに綺麗な出来だ。夏前で暖かい季節で首元がスッキリすると涼しくていいね。

 

 

 貴族は髪を切るのはあんまりいいこととはされない。理由は良くある髪に魔力が宿るとされているからだ。ハサミを入れて散髪をするというのは魔力と決別することを意味なすとされており、貴族は出来るだけ長い状態を維持する必要がある。

 

 

 でも正直髪が邪魔だったので、こうやって編み込んでくれるのは嬉しい。

 

 ニコニコしながら鏡を見ていれば少し困惑したようなメイドが私に声をかけてくる。

 

 「お嬢様、お時間です」

 

 こうして、私がパーティーに出るための準備が終えた。

 

 

 

 

 

  

 

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