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日常の大切さは終わった時に気づくもの  作者: KINOKO
第2章 新たな日常!
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月神 ツクヨミ

「最強の3人のうちの一人!? 坂田さんは大丈夫なのか?」


あの男を圧倒していた坂田だが、三極神とか言うヤツらの中の一人のツクヨミに勝てるのか?

やっぱり加勢した方が……………


「私にも分かりません。でも、坂田さんはまだ本気を出してないような感じがしました。」


坂田が本気を出していない? さっきの戦いの時よりも坂田は強いのか?

俺とミツレが心配そうな顔をしていると、ドクさんが俺とミツレの頭をポンと叩いた。

見上げるとドクさんはコクリと頷いた。


「そうっすよね。坂田さんを信じないと!」


「坂田さんは、とても強いです! きっと大丈夫ですよ」


そうだ、坂田を信じないでどうする。




「流石にいきなり階級が大将のやつと戦わせたら惨敗か。再生力だけじゃ勝てないか。しかも、坂田と当たるとはアイツも運が無い。」


ツクヨミがぼそりと呟く。それを聞いた坂田は、


「おい、俺の大切なやつらを殺したクソ野郎は何なんだ? 貴様ら神でも、あそこまでの再生能力は異常だ。」


たしかにアイツの再生能力は異常だ。オシリスだって切れた腕を治すことは出来なかった。アイツは一体なんなんだったんだ?


ツクヨミは坂田の問いに対して、フッと笑い、


()()()()、アイツの名だ。アイツは僕が教育していて今回は実践も兼ねて人間の回収を命令したんだが全て殺してしまうとは。殺したらソウル値が半減するから困る。」


カグツチ、それがアイツの名前か。やはり、アイツはリザードでは無くて神だったか。


「カグツチ………… 聞いたことないな。」


長年、対策局にいるだろう坂田でも名前を知らないカグツチ。そういえばミツレの口ぶりから見ても初見っぽかったな。


「聞いたことないのも無理はない。カグツチは今日がデビュー戦だ。他の神王国も知らないし、ましてや人間界で知ってるのはお前らと殺したやつらだけだ。」


今日がアイツのデビュー戦だと!? それなのにアイツはあれほど強くて一年以上、神殺しの術を学んでいた先輩達を殺したというか事なのか!?


「初めての戦いにしてはアイツは許されない事をしすぎたな。それは上司の責任だろ?」


坂田が首の骨をゴキッと鳴らしながらツクヨミを見る。俺らからは背中しか見えないが、それでも分かるぐらいの殺意が滲み出てる。


「上司ではない。あくまで教育してるだけだ。」


「ま、そこはどうでもいいんだ。とりあえず、お前がアイツらの命を間接的に奪った事に変わりはない。ここで死んでもらうっ!」


坂田の両手が黒骨で覆われる。黒骨で覆った瞬間にツクヨミとの距離を一気に縮める。


「さすがは大将 坂田だ! こっちも少しだけ本気を出そう。|月の重圧」


ツクヨミが杖を地面に強く叩きつけると坂田は急に膝から崩れ落ちる。


「坂田さん! ミツレ! 坂田さんは一体…………」


「ツクヨミの周りの役半径3メートルに強力な魔力の磁場が発生しました。しかし、攻撃したようには見えません。」


ツクヨミは攻撃したわけでは無くて杖を地面に叩きつけただけだ。それだけなのに何故、坂田は地面に膝をつけたのだ?


「な、るほどな………… これがお前の力か。」


坂田は地面についた膝を重く持ち上げながらなんとか立つ。ツクヨミは少し驚いた表情で、


「重力負荷を十倍にしたのに立っていられるのか。大将とは凄いものだな。」


ツクヨミは静かに坂田の方に歩いていく。しかし、坂田はなぜか動けない。

このままだと坂田はツクヨミにやられてしまう。


「三極神に褒められるとはな。しかし、お前は俺を舐めすぎだ。遠隔起動!」


坂田は地面に膝をついてまま、前から歩いてきたツクヨミに左手を向ける。すると地面から勢いよく二つの鋭い黒い骨が出てきて、そのうちの一本は避けられたが、もう一本はツクヨミの左横腹をえぐる。


「グッ! 」


左横腹から出血したツクヨミは大きくよろめく。その一瞬の隙を坂田が逃すわけなく、


「黒骨 丗摹捻!」


坂田の右手に構えられた黒い人間の背骨はツクヨミの脳天目掛けて振り下ろさせれる。しかし、三極神と呼ばれるだけのツクヨミは振り下ろされた攻撃を杖で受け止める。


「お前の言う通りだ坂田。僕はお前のことを舐めすぎていたらしい!」


「俺も、もっと速く攻撃してたらお前の頭を真っ二つにできたな。どうやら舐めてたらしい。」


坂田の方が上からの攻撃なので有利のはずだがツクヨミはそれを受け止める。しかし、防御で精一杯で反撃は出来そうにない。


「クッ! 月の重圧!」


ツクヨミは地面を転がって坂田の攻撃を回避し、また杖を地面に叩きつける。ツクヨミが逃げた瞬間に追撃をしようとした坂田だが、また地面に膝をついて動けなくなる。


「さっきより重量が強くなってるな…………!」


1回目の謎の攻撃ではなんとか立ち上がれた坂田だが、今回は立ち上がることすら出来ない。


「普段の重力の十五倍だ。これぐらいだと並みの人間だと動くどころか全身の骨が重力に耐えきれずに砕ける筈だがお前は動けなくなるだけか。ま、これで終わりだな。」


大きく振りかざしたツクヨミの杖が坂田の左横腹に直撃する。


「グハァ! 」


「坂田さん!」


坂田は右に勢いよく倒れる。ツクヨミの言った通り、あの辺り一体の重力が十五倍らしくよろめいた坂田は普段よりも地面に強く叩きつけられる。


「とりあえず仕返しは出来た。これからは倍返しの時間だ。」


三極神と言われるだけの実力だ…………!

やっぱり馴染みのある神が出たら筆が進みますね!!

個人的に日本神話が一番好きなんですよね!

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