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日常の大切さは終わった時に気づくもの  作者: KINOKO
第2章 新たな日常!
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銀崎の本気

「じゃ、いっくよお〜!!」


安室の両手に構えたマシンガンから多数の弾丸が発射される。


「ミツレ!」


「私のことは心配しないで神崎さんは銀崎さんをお願いしますっ!」


ミツレは弾丸を陽炎で全て安室の方に弾き返す。しかし、安室の攻撃の手は止まない。


「クソっ! 分かった! やられるんじゃねえぞ!」


「もちろんです。神崎さんも私より先にやられないでくださいよ!」


「ホントにお喋りが好きね。私、対策局の中だと結構階級高いほうなんだけどなぁ!」


銀崎が鎌を振りかざす。何とか避けれたが確かにミツレの心配をする余裕はなさそうだ。


「三の力!」


右手に瞬間移動ナイフを出す。


「なるほど、さっきはそのナイフで逃げたのね。仕掛けが分からなかったから対処出来なかったけど大体分かったわ。」


「ハッタリは通用しませんよ! 」


俺は銀崎に思いっきりナイフを投げる。しかし、安室の時とは違って銀崎は何故か避けない。


「遠隔起動!」


銀崎が避けなかったのが計算外だがこの距離なら当てれる!

瞬間移動し目の前の銀崎を切ろうとしたが瞬間移動した先には銀崎はいなかった。

そして、人の気配を感じ、頭上を見てみると大きく飛翔した銀崎がいた。

何故だ!? 確かに瞬間移動したはずだ!


「やっぱり、そういう仕組みだったのね!」


銀崎はそう言うと着地し俺に襲いかかる。避けたと思ったが左腕が肩から削ぎ落とされる。


「ぐわあああ! な、なんで!?」


痛みゼロとはいえ腕が一本無くなったら、こういう反応をしてしまう。

視界の右上にある体力バーを確認すると今の一撃で体力が半分持ってかていた。

それにしても何故だ? 確かに目の前でワープしたはずだ!


「神崎くんの契約魔力は最初はナイフを投げたとこにワープだと思ったけど、どうやら瞬間移動だったようね。ワープだと点から点に移動する感じだけど、瞬間移動は点から直線的に移動してるだけ。つまり、あらかじめ移動先を予測しておけば避けることは簡単ね。」


ここだけの話、俺は自分の能力をいまいち分かってなくて三の力は銀崎が言う、点から点の移動だと思ってたがどうやら違うようだ。

でも、俺の契約魔力はこれだけじゃない……!


「さすがですね銀崎さん。でも、俺の契約魔力はこれだけじゃないですよ! 一の力!」


俺は日本刀を鞘から引き抜き、一の力の霊炎を刀に纏わせる。

銀崎は驚いた顔で、


「その魔力……ミツレちゃんと一緒!? どうやら、私の予想より面白くなりそうね」


霊炎を纏わせた日本刀で俺は銀崎に斬りかかる。最初は首を狙ったが簡単に防がれる。だが、銀崎の大きくて重い鎌よりも俺の攻撃の方が数倍手数が多いし速い! 攻撃の手数を緩めなければいけるっ!


「うおおおおおお!! 」


「中々良い太刀筋じゃない! でも、そろそろ終わりにしましょう。()()()


俺の連続攻撃で銀崎は防御に手一杯で怯んだところに首を削ごうとしたが急に緑色に光った鎌の刃の部分に刀が当たると纏わせていた霊炎が消えた。


「なに!? 俺の霊炎が!」


「攻撃の手を辞めたらダメじゃないの? はあああ!」


銀崎の大振りが来る。間一髪で避けたが腹に蹴りをくらい、吹き飛ばされる。

受け身をとったから吹き飛ばされはしなかった。


「放出 一の力!」


銀崎はそういうと鎌を天に掲げる。すると、さっきまで俺が使っていた一の力の霊炎が銀崎の鎌に纏わりつく。


「なに!? 消えたと思ったら次はコピーだと!? 銀崎さんの契約魔力は一体なんなんだ?」


銀崎はクスっと笑うと、


「あらあら、私は神崎君の能力を自分で見抜いたのに神崎君は私の能力を見抜けないの? あーあ、春馬は才能があるって言ってたけど見損なったわ。」


今の言葉で俺は頭にきた。ミツレの事を負けず嫌いとか言ってた俺だけど、ぶっちゃけ自分も中々の負けず嫌いだと思う。

そんな俺だから今の言葉は反撃の力になる。


「俺、こう見えて負けず嫌いなんですよねぇ! 一の力!」


「それは最初から分かってたわ。あなたのその目は負けず嫌いの目だったからね!」


一の力で刀に霊炎を纏わせ10メートル先の銀崎に斬りかかる。銀崎は最初の一撃を霊炎を纏わせた鎌で弾き、俺の右腕を斬ろうとする。

反射的に気づいた俺は銀崎の頭上にナイフを投げる。


「三の力! 遠隔起動っ!!」


ナイフを投げた先には、やはり銀崎がいて今度は腹を斬ろうとする。先読みされていたがそれも計算の内だ。先読みされていると分かっていたら攻撃は防げる。

銀崎の攻撃を防ぎ、俺と銀崎は同時に着地し武器を構える。


「へぇ、先読みを更に先読みか面白いね。」


「俺だってバカじゃないんですから少しは学習しますよ!ハアアアア!!」


銀崎の首を斬ろうとしたが軽々と避けられ、距離を取られた。


「少し見くびってたわね。少し、本気で行くわ。」


そう言うと銀崎の左手にもう一本の鎌が出てきた。一本目の銀の大鎌と違い二本目は金の大鎌だ。

あんなに大きくて重そうな物を二つも同時に扱えるはずがない。

しかし、それは俺の愚かな憶測で銀崎をナメている事に過ぎなかった。

銀崎が両手に大鎌を持ち構える。俺もそれに呼応して霊炎を纏わせ構える。

10秒ほどの沈黙の内、先に動いたのは銀崎だ。

銀崎が動いたと思った瞬間に俺の視界は真っ黒になった。

何が起きた!? この真っ暗な画面って事は俺はやられたのか?

ゲームオーバーの文字が浮き出てきて俺は負けたのだと悟った。

ゲームオーバーの文字が消えると視界が一気に明るくなって天井が見えた。カプセルから起き上がると、そこには銀崎がお茶のペットボトルを二本持って立っていた。


「お疲れ様。はい、よーいお茶よ。喉乾いてるでしょ?」


カプセルから出て銀崎からお茶を貰う。大手メーカーの、よーいお茶だ。


「ありがとうございます。最後のは一体なんだったんですか?」


あまりにも一瞬の出来事で何が起きたのか分からなかったので本人に聞いてみる事にした。

銀崎は頭を掻くと、


「少し大人気なかったわね。今は私の能力の説明よりも二人の戦いを見てあげましょ。ほら、ここに座って。」


銀崎は少し笑うと、カプセルの近くにある椅子に座り、壁にあるモニターのスイッチを押す。

俺も隣に座りモニターの画面を見る。そこにはミツレと安室の激しい戦いが繰り広げられていた。



下手くそですのでアドバイスお願いします!

辛口アドバイス待ってます!!

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