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日常の大切さは終わった時に気づくもの  作者: KINOKO
第2章 新たな日常!
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キュウビの悩み

カシュッカシュッという音を立てシャンプーを出す。ローズベリーの香りがする。あの、ロリさんは中々いい趣味をしているな。

濡らしておいた髪にシャンプーを絡ませる。次に、指の腹を使い頭皮を揉む。この時、指の先でガシャガシャとやりたくなるがフケの出る原因にもなるし頭皮も傷つくので絶対にやってはいけない。

それにしてもシャンプーってのは最高だよな。お風呂好きの男っていうのも変に見られがちだが俺は良いと思う。だって、気持ちいい事は良い事だもんな。

ある程度、頭皮を揉んだらシャンプータイムは終了だ。シャワーのバルブを捻りお湯を出す。お湯が出始めたら頭にかける。泡が髪の毛の隙間から抜けてくる感じがたまんねぇ。


「ふぅ……それにしてもいいお湯だぜ。これからの毎日でお世話になるとこだ。感謝しないとなぁ。」


シャンプーが終わり、また温泉に浸かろうと思い立ち上がったが立ちくらみがした。


「うぉ!? あぶねぇ、こけるとこだった。確かに少し長湯しすぎたな。そろそろ出るか。」


使い終わった風呂椅子を軽く洗い、体を洗った時に使ったタオルを片手に温泉を後にする。

少し歩くとガラス製の扉が湯気の向こう側に見える。扉を開け、脱衣所に着いた。

自分が浴衣を入れておいたロッカーからバスタオルを取り出し体を拭く。体を拭き終わり浴衣を着る。

着替え終わり、スリップを履いて暖簾をくぐる。風呂上がりなので外気の気温と差があるせいだろうか、少し寒い。


「ふぅ―、良いお湯でしたぁ。あれ? 神崎さんも今お上りですか。」


聞いたことがある声が聞こえたので隣を見てみるとキュウビがいた。赤色の浴衣を着ていて髪が濡れているせいか少し色っぽい。って、何を考えてるんだ俺は!


「お―、キュウビも今上りか。そういえば、先輩達を見たか? 風呂場にもいなかったしどこにいるんだろ。」


「そういえば見てませんね。あ! まだ学校にいるのかも知れませんよ。ほら、お風呂入る前に時計を確認したのが6時でしたし。」


「あ―、そうかもな。じゃ、とりあえずロビーに行って坂田さんから明日の詳しい話を聞くか。」


俺はそう言いい、ロビーに向かおうとした。その時、キュウビが浴衣の裾を掴んだ。


「その、明日の事についてなんですが、そこのベンチで少し話しませんか?。すいません急に……」


キュウビの苦しそうな表情からして瑠紫さんに関係する事だろう。キュウビが指差した先の暖簾をくぐった目の前にある木製の茶色いベンチに腰掛ける。


「おう、全然いいぜ。ほら、キュウビ座れよ。」


「はい、ありがとうございます。」


キュウビが横に腰掛けるとフワッとお風呂上りの女子特有の良い匂いがした。この言い方だと俺が変態みたいだが、全国の男子は同じ事を思っていると信じている。


「で、改まってどうしたんだ?」


「私、瑠紫さんに謝りたいんです。」


俺は驚いた。 確かに、瑠紫さんには神だとか殺すとか酷いことを言ったのかもしれない。でも、それを言ったのは俺だ。キュウビが何故……


「そうか、俺も同じこと思ってた。でもさ、キュウビは瑠紫さんに酷いこと言っかな? 俺は直接的に殺すとか言ってしまったけど。」


「私、瑠紫さんのことをルシファーって言ってしまいました。坂田さんが、瑠紫さんは神の身を辞めたって言ったのをお風呂で思い出してしまったんです。私、なんて酷い事を……」


そういえば言ってたな。確か、俺がとどめを刺されそうになった時だったな。


「キュウビは優しいヤツなんだな。親が神に殺されたのに元神の人を心配している。俺には到底できないよ。」


「でも……!私は!」


キュウビの声を遮るように俺が言う。これ以上、キュウビからツライ事は聞きたくない。


「こんな事になったのは俺が瑠紫さんを怒らせたからだ。だから、キュウビは何も悪くない。しかも、俺を助けてくれたんだぜ? 明日、俺が謝るからキュウビは何も謝る事はないと思うよ」


「それはダメです! 私にだってプライドはあります! 神崎さんだけ謝って私が謝らないのは納得できません。」


キュウビが顔を膨らませている。コイツはどこまで優しいんだろ。


「分かったよ。明日、2人で一緒に謝ろう。それで良いだろ?」


「はい! それで良いです!」


キュウビのクシャッとした笑顔に俺は弱いのかもしれない。自然と頰が緩んでしまう。見られたら何か言われそうなのでキュウビとは真逆を見る。


「では、そろそろ行きますか。神崎さん。」


キュウビが立ち上がり坂田達がいるロビーの方へと向かおうとする。

その時、1つ思い出した事があった。右手の甲にある魔法陣のようなものだ。コレをキュウビに聞かなくては。


「そうだ、キュウビ。1つ聞きたい事があるんだ。」


キュウビは立ち上がったがもう一度俺の隣に座る。


「どうかされましたか?」


「実はさ、コレ……」


俺はキュウビに右手の甲を見せる。キュウビは俺の右手を包み込むように握り右手の甲を凝視する。


「あ―、これは神崎さんの契約魔力の現段階で使える力を表したものです。ほら、この赤く光ってるのは現段階では使えない力です。そして、この薄緑に光っている丸は使える力を表しています。つまり、神崎さんが現段階で使える力は1の力と3の力、そして5の力ですね。」


「なるほど、そしたら他の力はいつになったら使えるようになるんだ?」


キュウビは少し悩んだ表情をすると、


「それは、私には分かりません。実はぶっちゃけ言うと今まで神崎さんの右手を見て、神崎さんに使える力の事を指示したのです。 今まで黙っててすいません……」


キュウビが申し訳なさそうに頭を下げる。


「なんだよ― 見てたのか。それなら良かった。いやさ、右手を見たら変な模様が出てたからさ病気だと思って心配したんだよ。 それとさ、もう一つ質問があるんだ。今、俺の部屋に置いているあの日本刀はなんだ? 瑠紫さんが言ってたんだが7聖剣っていう単語と関係があるのか?」


「そうです。契約しても消えず、常に実体を留めているあの刀は7聖剣の一つです。」


「7聖剣っていったいなんなんだ? 特別な物なのか?」


「はい、7聖剣は人、幻獣、そして神と関わり深い物です。少し長くなりますが私が知る限りの事は話しましょう。」


この時、初めて知ったんだ。アレがどんなに特別で今後、俺の日常を壊す物って事を。

下手クソです。

アドバイスをくれたら嬉しいです。

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