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日常の大切さは終わった時に気づくもの  作者: KINOKO
第2章 新たな日常!
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堕天使 ルシファー

少し離れた海上にルシファーは立っていた。例えるならRPG的な感じだ。勇者を待ち受ける魔王のような風格だ。

しかし、俺はさっきあんな事を言ってしまったが内心、ぶっちゃけて言ったら怖い。ただでさえ強いオーラがムンムンのルシファーが契約起動したらヤバすぎる。


「おい、瑠紫さんさすがにやりすぎじゃね?止めるか相棒?」


俺が恐怖で震えてる事に勘付いてくれたのか酒井が平川に結構マジな顔で聞く。チラリとキュウビの方を見るとキュウビは気を失っていて船長の隣に寝ている。って!船長も気絶してたのかよ!


「盃、分かってると思うが俺らで瑠紫さんを止めれるか?一発で海の藻屑となるぞ。止められるとしたら・・・・」


酒井と平川は船長とキュウビを世話してる坂田の方見る。ええ!?この展開ってまさか・・・・


「坂田さん!ちょっと!こっちヘルプ!」


酒井がそう言うと坂田は一瞬、肩をビクッと震わせると深いため息をつき俺の隣に来ると、


「契約起動! すまないな瑠紫、大切な俺の仲間なんだ。俺が代わりにお前の相手を努めよう。」


坂田は契約起動し前にも見た空手の道着になる。改めてみると坂田もオーラが凄くい。


「修?なにしてるの?私はそこのガキと闘いたいの。もしかして私に逆らうつもり?アレ、覚えてるよね?」


その瞬間、坂田の顔が一緒にして青ざめる。あ、コレって蛇に睨まれた蛙ってヤツじゃん。それにしても坂田さんってナニをしたんだろ・・・・


「うっ・・・・契約解除」


「ちょっ!?坂田さん!何してんすか!このままだったら悠真っちヤバイっすよ!?」


「そうですよ。あなたが2番目に知ってますよね瑠紫さんがあのモードになったらヤバイって事」


平川さんが続きを言おうとしたが俺もそろそろ決心がついたのでやるしからないと思いだしていた。そう、コレは自分が撒いた種だ。俺が処理しなくちゃいけないな。いつまでも人に頼ってばかりじゃアイツが言う通り神を倒せない!


「俺、やります。瑠紫さんに今の俺が出せる最大限をぶつけます!」


平川と酒井は慌ててふためき俺に向かって


「悠真っち!?相手は瑠紫さんだよ!ヤバイって!もしかしたら・・・・」


「そうだ!やめておけ神崎君。私達が説得してみるから。」


この2人はどこまでも俺の身の安全を心配してくれた。

でも、俺が今欲しいのはコレじゃないんだ!

急に坂田は俺の肩をポンと叩くと、


「悠真、契約起動してる時は水の上を地面のように歩く事が出来る。それと、瑠紫は近距離と遠距離のどちらも得意としている。だから、ワープできるナイフがあっただろ?それを使って逃げつつ確実に一発を決めろ。それと最後に言っておこう。俺はお前を死なせないから全力で行ってこい!」


「分かりました!契約起動!」


タートルを倒した時のような暖かい光が俺を包み込む。そうだ、俺がやらなくてどうする。きっと、殺しはされない!


「なに言ってるんすか!坂田さん!悠真っちを殺す気っすか!?それなら俺も全力で抵抗しますよ!」


「こればかりは盃に賛成です。坂田さん、あなたは正気ですか?」


後ろが少し騒がしいが俺は船から降りる。坂田の言ってた通り普通に立てる。水みたいな感じがなくてフローリングの上に立ってる感じだ。

少し歩いてルシファーの対向側に向かう。ルシファーとの距離は30メートル程だ。


「修、合図お願いしてもいい?」


急に喋りだして少しびっくりしたが坂田は特に気に止める事もなく、


「ああ。しかし、もしもの事があれば俺はお前を全力で止めるからな」


坂田さん、やっぱり心配してくれてるのか。隣にいる2人も今の坂田の言葉を聞いてホッとしてる表情だ。

しかし、ルシファーは坂田の言った事をフッと鼻で笑うと


「全力で止めるか・・・・言ってる事と心で思ってる事が全然違うんじゃないの? 内心、とっても」


ルシファーは何か言おうとしたが坂田が強引に、


「では、今から天使 瑠紫と神崎 悠真の模擬演習を始める!両者構え!」


ルシファーは”構え”という言葉に反応し右手を空に掲げると紫色の羽の紋章が付いた魔法陣らしきものが出てきて一振りの剣がルシファーの右手に落ちてきた。

その剣は両刃剣で大きさは120センチほどで刃の幅はかなり太い。持ち手の部分は黒色で刃の方は血のように真っ赤で一本の紫の線が入っている。

しかし、この両刃剣には違和感があった。それは先が銃口のようになっている事だ。アレは一体・・・・


「それにしても驚いたわ。お前が7聖剣の最後の剣を持っているとは・・・・まぁ、せいぜい抗ってみなさい。憎い神に向かってね」


最後の剣?どういう事だ?まぁ、今はそれはいい!これに集中だ。


その時、坂田の声が辺り一面に響く。


「初め!」


合図を聞き俺は腰から刀を引き抜く。しかし、それよりも先に腹部に強い衝撃が走る。

俺はその衝撃に身を任せるように強く吹き飛ぶ。そして、着地したとこはさっきの場所から5メートルは離れている。


「ガハッ!くっそぉ!痛え・・・・」


「遅いわガキ。反応速度がゴミ以下で話にならない。契約ってやっぱりいつ見ても凄いと思うのよね。だって、それなりに誰でも強くなれるからね。」


ゆるりと起き上がるとさっきの場所にルシファーは立っている。剣を使ってなくて普通の蹴りでこの威力・・・・!


「三の力!まだやれる!」


俺は三の力を使いナイフを出しルシファーの方に思いっきり投げる。しかし、案の定避けられるがこれは策のうちだ!


「遠隔起動!からの一の力 霊炎! うおおおお!!」


ルシファーの背後にワープし反射的に刀に霊炎を付与する。完全に背後はもらった!

しかし、それは俺の勝手な判断だったのかもしれない。


「私には全てが見える。特にお前みたいなドス黒いソウルはね。私に不意打ちは不可能よ」


ルシファーは刀を一振りすると衝撃波で俺を吹き飛ばす。その直後、俺はさっきみたいにまた吹き飛ばされる。

しかし、さっきと違ったのは立ち上がると目の前にルシフ

ァーがいた。まるで、汚物を見るかのような目だ。

俺は恐怖で体が動かなかった。動け!動け!な、なんでだよ!


「終わりよ。お前は弱い」


ルシファーの片手の一振りの剣が俺の脳天に向かってくる。ああ、終わった・・・・ 俺は結局何も・・・・!

その時、何かが俺とルシファー目掛けて飛んでくるのを感じた。それを俺よりも早く感じとったルシファーは俺の脳天よりもそれを優先して弾き飛ばす。

何かが飛んできた方向を見るとキュウビがいた。キュウビは契約起動しており9本の尾と耳が生えている。

さらに、キュウビの周りには炎の剣が飛んでいる。


「それ以上、神崎さんに手を出すなら私も参加しましょうか?ルシファーさん?」


キュウビの目は完全に敵対している目だ。オシリスの時のような目だ。

その時、ルシファーの様子が変になった。周りから紫色の電気のようなものがピリピリしだして髪が少し浮いてきた。


「しまった!まずい!キュウビ!俺の後ろに隠れろ!」


「女狐! 今なんて言ったぁ!!」


目の前が真っ白になり悲鳴と怒声のようなものが一瞬聞こえたが何かと何かがぶつかる音がした。

少しして目を開くとそこには右手を黒い骨で覆った坂田と黒鬼のような見た目で金棒を持っている酒井とタキシード姿で片手にレイピアを持った平川が3対1でルシファーの剣を止めていた。

しかし、3人とも崩れ落ちる。それを見たルシファーは我に返り、


「うわぁ!? またやってしまったわ。今日はこれで終わらせてあげるけど今度会ったら覚えときなさい。女狐とガキ」


そう言うとルシファーは平川と酒井を抱えると勢いよく飛び上がり空へと消えた。

俺は急いで船に駆け寄る。


「坂田さん! キュウビ! 大丈夫か!?」


「私は大丈夫ですけど。坂田さんが・・・・」


坂田は目を閉じて気を失っている。少し軽めに頰にビンタすると、


「う? う、ああ・・・・アイツは行ったか」


坂田は何事も無かったように起き上がる。この人は本当に強いなぁ


「あ!船長は大丈夫なんすか!?」

「船長ならほら、あそこですよ」


キュウビが示した方向には黒い骨でがんじがらめにされた船長がいた。まるで、蜘蛛の巣に引っかかって糸ダルマにされたみたいだ。


「船長なら俺の黒骨で守ってある。心配ないだろう。それよりもキュウビお前は大丈夫か?」

「はい!大丈夫です。でも、私の発言のせいで迷惑をかけてしまってすいません・・・・」


そういえばキュウビがルシファーって直接言ってから変になって襲っていたな。アレはなんだったんだ?


「俺とアイツらなら大丈夫だ。それよりもほら見てみろよ今日は色々あったと思うが俺はコレを見たら忘れれるんだよな。あれ?これって俺がただバカなだけか!?」


坂田が指差す方向には水平線に沈みかけている夕陽があった。

それはそれはとても美しいものだったが、また新たな日常が始まろうとしていた。

書き方変えて見ました!

読みやすいでしょうか・・・・?

下手クソです!アドバイスどんどんお願いします!

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