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日常の大切さは終わった時に気づくもの  作者: KINOKO
第2章 新たな日常!
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自己紹介から絶望へ

しばらくして衝撃波が生み出した波が収まりそれと同時に小型船がゆっくりとこっちに近づいてくるのが遠くに見える。どうやら、燃料を一気に使いクールダウンしているようだ。


「そうだお前ら、1つ言っておかなければいけないんだがルシの前で」


その時クールダウンしてる筈の高速船が回復したのか一気にこちらに近づいてくる。その時のエンジン音で坂田の声は遮られた。

高速船には白いワンピースを着た紫色の髪を腰まで伸ばした少し天パ混じりの女とスーツを着こなし黒縁めがねをかけたサラリーマンのような男と茶髪にグラサンをかけたチャラ男が乗っているのが見えた。


「神崎さん、あの紫の女!嫌な予感がします・・・・!」


九尾は肩を少し震わしてるが怒りの表情を顔に表してた。


「そうか?少し遠いからよく分からんが綺麗な人じゃねーか?」


「だといいのですがね・・・・」


そんな話をしてると俺らの釣り船の横に例の高速船が止まった。止まるやいなやチャラ男が話しかけてきた。


「チョリーっす!今の見た!?凄かったっしょ?」


やはり見た目通りのチャラ男だな、でも悪い人には見えないな。


「いやー!凄かったっす!一気に倒してましたね!」


「おい、お前じゃねーだろ。瑠紫さんだろ、全部倒したのは」


瑠紫?ルシファーってまさか・・・・!チラリと隣の九尾を見ると顔が青く染まり言葉も話せそうにない。


「あ!それは言っちゃいけないやつっす!せっかく元帥ッピが話してくれた凄い子達の前でカッコつけたかったのに!」


黒縁眼鏡は眼鏡をグイッと押し上げると、


「君たちの話は元帥から耳にタコが出来るほど聞いた。大変だったな。君たちは強いな」


見かけは超絶エリートって感じで怖そうだけど優しい人だな。


「ありがとうございます!あのー、あなた達は一体?」


2人ともフッと笑うとチャラ男の方が最初に


「俺は酒呑童子って言うんだ!あ、こっちじゃ酒井 盃って名乗ってる!好きなもんは酒と女!って事でヨロピ!お前の名前は?」


俺は自己紹介をしようとしたが黒縁眼鏡から遮られた。


「おい、盃!俺の自己紹介が先だ。そういう流れだろ?」


「ったく!わーったよ!どーぞ!」


なんやかんやで仲が良さそうだな。


「俺の名前は平川 昌也。好きな事は家でオーディオをかけながらワインを飲む事だ」


2人には自己紹介をしてもらったけど俺はぶっちゃけ船にまだ乗っている紫の女の方が気になる。本を読んでいるがオーラが凄い。なんなんだ?


「あ、俺の名前は神崎悠馬っす!こっちは契約者の九尾です。よろしくお願いします!」


九尾は無言で礼をした。やはり、何かおかしい。


「ねぇ、修はどこにいるの?船で移動してる時からソウルは感じたけど修がいない・・・・そこの2人、修はどこ?」


急にその女は喋った。声のトーンは低く落ち込んでいるようだ。圧がとても凄い。コイツはヤバい奴だ・・・・!


「はぁ、年上にコイツか・・・・今のガキは本当に躾がなってないわね。修、そこに隠れてるのは分かるから出てきて」


俺はその瞬間ゾッとした。え?今なんて言った?俺の心を読み取ったのか!?コイツがまさか・・・・!

すると、坂田が奥から出てきてくれた。俺を助けてくれた感がしてありがたい。


「おぉ!久しぶりだな!盃と昌也!元気にしてたか?」


盃と昌也と呼ばれた2人はススッと坂田の耳元に口をやると何かを話している。すると、坂田が手を顔にやる。なんか分からんがドンマイ!


「修!やっぱりいたー!っていうか、久しぶりの言う順番

間違ってるよ?私が先だよね?」


女は凄いスピードで船に上がると坂田に近寄る。


「すまないな瑠紫。あぁ、久しぶりだな、元気だったか?」


坂田が精一杯の笑顔を作ってる感が凄い!頑張って!坂田さん!


「ふん、元気かな?それよりもあの子面白いわね。あの子のソウルはどろっどろの黒色。よっぽど酷い事があったのね」


女は俺の方をチラリと見る。俺は聞き覚えがある言葉を聞いてオシリスの顔が脳裏によぎる。まさか、アイツが・・・・!


「そう、私は元 神。昔は天使長とか言われてたっけ。こっちでは 天使 瑠紫(あまつか るし)と名乗ってる。本当の名はルシファー これで満足?」


そう言うとルシファーは俺の方に近づいてくる。オシリスのときのように足が竦む。九尾も震えている。オシリスの時とは全然違う。


「あのー、瑠紫さん!そろそろ帰らないと」


「黙って、私はコイツと話してるの」


酒井の言葉は遮られ、その後に坂田も何か言おうとしたが睨まれて何も言えなかった。


「で?君は私が憎い?神だけど」


オシリスが俺に問いかけてくる。とりあえず九尾の顔色が悪いので坂田にアイコンタクトして俺の隣から外してもらった。


「憎くないです。人間と協力していただいてますから」


満面の笑みで俺は答えた。これは俺の本心なのか?俺は・・・・


「君、嘘つきだね。本心は憎い、死ねばいいのに、神なんて全部敵だ、コイツだって本当は殺すべき存在か・・・・

まぁ、仕方ないわねあんな経験をしたなら」


俺は体の震えが止まらなかった。オシリスと全然違う。コイツはヤバい!やはり神は死ーー


「それぐらいにしてあげてやってくれ。お前が言いたい気持ちも分かる。だが、悠真だって少し前に大変な経験をしたんだ。そっとしといてやってくれないか?」


坂田がルシファーの肩に手を置く。しかし、ルシファーは手を払いのけると


「いくら修の言うことっていってもコレは譲れない。さて、話を戻そう。言いかけてたよね?死がなんだって?まぁ、大体分かってる。それにしてもそんな実力で神を倒すか、笑わさないでもらえる?あなたじゃ神は倒せない。死んだ友達との約束も守れないわね」


その時、俺の中で何かが弾けた。風船に針を刺したような感覚だ。


「黙れ!人殺しの種族が!根絶やしにしてやる!」


気づいたら心で思うことより口が先に出てた。


「フフ、本心が出たわね。いいわ、勝負してあげる。契約起動!」


ルシファーの周りが光だしルシファーを包んだ光は海の上へと降り立つ。

光が収まるとそこには6本の赤い羽をもち、黄金色の角を二本生やした純黒のドレスに身を包んだ神がそこにいた。

下手くそです!

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