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日常の大切さは終わった時に気づくもの  作者: KINOKO
第1章 悲劇の始まりと終わり
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契約者として

駆けつけてきた坂田は息を荒げながら俺と九尾の手を握った。


「だ、大丈夫だったか!?」


坂田は呼吸を落ち着かせながら俺と九尾の手を握る。


「大丈夫ですよ! 坂田さん! 俺と九尾で亀を倒しましたよ! 鍋は出来たんすか?」


坂田は俺と九尾の手を離すと今度は土下座してきた。


「すまない! ここは千葉神対策局の防衛範囲だというのに・・・・! 上には内緒にしてくれ! 頼む!」


坂田は地面に頭を擦りつけている。あんなにクールな人がこんな事をするとは意外だ。


「頭を上げてください! 坂田さん! よく分かりませんけど頭を上げてください! 理由を教えてください!」


「そうですよ。坂田さん。理由を教えてください。」


俺と九尾がそう言うと坂田は頭を上げ、立ち上がった。

そして、坂田は語り始めた


「実は、千葉県は俺たち千葉神対策局の防衛範囲で、神が来たら守らないといけないんだ。神が来るとスマホが自動的にアラームが鳴るようになっているんだが全員、料理に夢中になっていて気がつかなかったんだ。そして、鍋が完成してロビーに行くとお前らがいなくて慌ててたらスマホが鳴っている事に気付いてここまで走って来たわけだ。すまない!」


話が長くてよく分からんが、どうやら坂田達、千葉神対策局の仕事をサボったみたいな感じだろう。


「でも良かったじゃありませんか! 俺たちが神を倒したんで、上から言われる事は何も無いっすよ!」


俺は落ち込んでいる坂田を慰める。


「そ、そうですよ! 私と神崎さんが契約してタートルを倒したんですから坂田さんは何も悪くないですよ!」


今の九尾が言った、契約という言葉に坂田が反応した。坂田は俺と九尾のほうを見ると、


「契約したのか・・・・! これから辛い事があるかもしれんが、神対策国立高等学校に入学する気はないか? 基本的に、契約したら入学してもらわないといけないんだが・・・・ 強制はしない。それと、普通の高校みたいに試験があるしな。」


神対策国立高等学校? なんだそれは?


「神対策国立高等学校? なんすかそれ?」


「神対策国立高等学校とは、入学すると神対策局の団員となり、神から人間界を守る術を学ぶ学校だ。ここに入学して卒業すると立派な団員として認められる事になる。」


そうか! ここで坂田達や先輩達は学んでいたのか!


「神対策国立高等学校・・・・! そこは危険な学校であり、選ばれし者しか入学することは出来ないと聞いた事がありますが本当ですか?」


九尾は、この高校の事を知っているのだろうか?


「ああ、本当だ。しかも今年は大規模な襲撃があったから、沢山の妖獣界の人達が来たから契約者も沢山いるはずだ。だから、募集人数は前年度よりは多いはずだろう。」


九尾はうーんと言うと


「そうですか。確かに大規模な襲撃があったから募集人数を増やすのも納得ですね」


「ああ、今年は沢山の人が受験するはずだ。」


「坂田さん! 俺、そこの高校に受験します!」


俺のこの一言で高校の話をしていた九尾と坂田は静かになった。

最初に声を発したのは坂田だ。


「本気か・・・・? 国立だからかなり頭が良いはずだ。しかも、実習試験もあるはずだから、肉体も鍛えなければいかんぞ? それでも、受験するか?」


「神崎さん・・・・! 本気ですか? あなたが受けるというならばパートナーである私も受験しなければいけません。それに、片方が落ちるとパートナーも落ちます。その覚悟がありますか?」


坂田と九尾が真剣な眼差しで俺を見ている。でも、俺は二度と悲劇を繰り返したくない! 俺は・・・・!


「はい! 俺は神対策国立高等学校を受験します!そして、俺は悲劇をもう繰り返したくはないんです! だから! 俺は受験します!」


「悠真・・・・! 分かった、明日から受験勉強だ。分からない事があったら対策局の誰でもいいからアドバイスを貰え。あそこにいるやつらはみんな、神対策国立高等学校の生徒だからな。きっと、教えてくれるはずだ」


坂田の一言で俺は心から感謝したくなった。


「神崎さん! やると決めたからには絶対に合格ですよ! 明日から、受験勉強です! 私も一緒に頑張りますから!」


「九尾・・・・! ありがとう! 本当に色々ありがとう!」


俺は今までのぶんも含めて九尾に心から感謝した。


「じゃ、俺たちの千葉神対策局に帰るぞ。鍋パーティーだ!」


俺は今の言葉に疑問をもった。


「俺たち・・・・? 俺たちはただの居候ではないんすか?」


坂田は鼻を鳴らすと


「バカ野郎。お前達は絶対に合格できるだろ? そしたら千葉神対策局に絶対に来いよ? ったく、いちいち言わせんなよ」


坂田は少し照れくさかったのこ頭をかいている。

坂田が先に歩き出した。その後に九尾も追いかけていく。途中で止まると、


「神崎さん! 早く行きましょ! 私、お腹が空きました!」


九尾が俺に手を振っている。俺は急いで九尾を追いかける。


「ああ! 今行くよ!」


俺と坂田、九尾は横に並び九尾の明かりを頼りに対策局に帰る。


「ったく、お前らがいなくなって、あいつらメチャクチャ心配してたぞ。帰ったらなんか言ってやれよ」


対策局の玄関前で坂田が言った。

俺と九尾は顔を見合わせると


「もちろんだよな!」


「ええ! みなさんには心配かけました」


坂田が鍵で玄関を開ける。ギィーっていう古い木の扉を開け、靴を脱いでロビーに向かう。

玄関をまっすぐ進み扉を開けると、


「悠真! 九尾ちゃん! ようこそ! 千葉神対策局へ!」


先輩がクラッカーを鳴らした。


「うえええーい!! 今日は宴だぜぇ!!」


五右衛門がエレキギターを鳴らす。


「よっしゃあ!! 今日は宴だぁ!」


「今宵は我の血鍋をご馳走してやろう・・・!」


などと、あちこちから宴を喜ぶ声が聞こえる。

鍋パーティーが楽しみだ!!

下手クソです!!

アドバイスお願いします!!

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