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日常の大切さは終わった時に気づくもの  作者: KINOKO
第1章 悲劇の始まりと終わり
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自己紹介

「ただいまー! はぁ、疲れた!」


扉の向こうから6人の男女が出てきた。


「おー、おかえり。こいつらに挨拶をしてやってくれ」


坂田がそう言うと、


「わー! 新入り君!? 神高受けんの!?」


ショートヘアのでワンピースを着た茶髪の女が言った。


「凛、新入りでは無いぞ。避難所が無いんで、しばらくはここに泊めてやるだけだ」


「ええ!! なんでー! 後輩じゃないのー!」


凛と呼ばれた女がムスッとしている。


「凛さん! 後輩なら俺がいるっすよ! 俊介が!」


俊介が手を振っている。俊介の片手にはPZPが握られている。ゲームでもやるのかな。


「俊介〜! 大合戦やるの? フフフ・・・・ 私の伊達政宗に勝てるかな!」


大合戦とは、今メチャクチャ流行っている8人対戦が出来るテレビゲームだ。

凛は走って俊介の隣に座り、コントローラーを握った。


「今日こそは勝たせてもらいますよ! 俺の織田信長の一撃くらわせてやります!」


それに対して凛は大声で笑う。


「ハハハハハハ!! 私に勝つなんて百億年早いぞ! 俊介! ゲーム開始!!」


どうやらあっちはあっちで大変そうだ。


「なんかゴメンな。あいつらの前にお前ら自己紹介しとけ。」


俺は、俊介達から目をそらし、坂田の方を見る。

1人の女が俺と九尾の前に出てきた。

黒髮でロングヘア、眼鏡をかけていて服装はコートにマフラーを巻いている。


「わたくしの名前は、結城 杏。高校二年生、趣味は園芸と読書ですわ。よろしくお願いしますわ。」


結城と名乗る女はそう言うと、


「あなた達の名前は?」


俺は慌てて


「はい! 神崎 悠真です! 趣味は特にないですが、特技は耳掻きと剣道です! よろしくお願いします!」


俺のが言い終わると


「九尾です。結城さん、よろしくお願いします」


結城は、よろしくお願いしますわねと言うと俊介達の方に向かった。あんな、真面目そうな人でもゲームするんだ・・・


「結城と凛は契約しててな。凛の本当の姿はケットシーだ。まあ、仲良くしてやってくれ。」


坂田が新聞を読みながら言った。


「ほい、次! 早くやって飯食うぞ!」


坂田がそう言うと黒いフードを被りコートの裾がボロボロになっている金髪の男が出てきた。


「フフフ・・・・! 今宵は楽しめそうだ!! 我が名は血塗られし悪魔の化身!ダークブラッド様だぁ!! 短い間、よろしく頼むぞ! せいぜい、我の邪魔をせんように心がける事だな! ネズミどもめ!」


男はコートを空中に投げながら言った。

ゲームの音だけになり静まりかける。


「こいつの名前は藍染 蓮。高校二年生の厨二病だ。根は悪くない奴だから仲良くしてやってくれ。あ、ちなみに俺の名前は黒上 隼人。別の名をヤタガラス。よろしくな」


隣に入ってきた男が補足を加えた。黒上と名乗る制服を着たクールな男は愛染を押してゲームえと向かう。ここの人達はゲームが大好きなのかな・・・・

すると、男と女が1人ずつ前に来た。最後の2人のようだ。


「わ、私の名前は、白土 真美! 高校一年生・・・! 別の名をユニコーン! よ、よろしくお、お願い、し、します!」


ショートヘアで見た目が完全に小学生だが高校一年生らしい・・・・ てか、メチャクチャ緊張してるな。


「俺の名前は・・・・ ってか、結城さんの時に聞こえてたか・・・・ とりあえずよろしくお願いします! 白土さん!」


「私もよろしくお願いします。」


白土は手をアタフタしながら


「ふぇ!? いや、その、こっちもよろしくお願いします!」


メチャクチャ深いお辞儀をした。この人面白い・・・・


「イエエエエエエエエ!! 俺様が最後かよぉ!!」


エレキギターの音が鳴り響く。青髮のモヒカンが出て来た。見た目が完全にヤンキーなんだが・・・・


「五右衛門うるさいぞ。少しは静かに自己紹介できないのか・・・」


坂田の声が聞こえる。確かにエレキギターの男の声もうるさいがエレキギターもうるさい。


「イエエエエ!! 坂田さん! そんな硬い事は言わずによぉ!! 新人君の歓迎だぜ! まぁ! とりあえず挨拶するぜ! 俺様の名は! 音波 五右衛門! よろしくぅ!! またの名をロック鳥!! イエエエエエ!悠真! 九尾ちゃん! よろしくぅ!!」


五右衛門はそう言うとエレキギターを鳴らした。


「よろしくお願いします! 五右衛門さん!」


俺と九尾は大声で口を揃えて言った。

やはり、この2人もすぐにゲームに向かった。どんだけゲームがやりたいんだ・・・・ まぁ、俺も好きだけど!


「ふぅ、自己紹介も済んだ事だ。飯にするか! おい! お前ら、飯の手伝いをしろ! 今日は鍋パーティーだ!」


坂田の一声で皆んながゲームを渋々やめて、風呂場の隣の階段を登る。


「まぁ、変な奴らだが根は良い奴らだ。よろしく頼む」


坂田はそう言うとドクさんと一緒に受付の隣の扉に入る。どうやら、そこが厨房らしい。

フロントには俺と九尾だけだ。一気に静かになった。なんか気まずいので話す事にする。


「なぁ、九尾。お前ってその尻尾直せないのか?」


九尾がこっちを振り向くと


「契約をしないと人間のような姿にはなれません。」


「そっか、俺なんかが契約をするなんて大きなことをしてはいけないしなぁ・・・・どうしたものかな」


九尾が俺の手をギュッと握る。ドキッとする、


「そんな事はないです! 神崎さんは・・・・」


「おやおや〜? ラブラブだねぇ。お二人さん!」


エプロン姿の美香が現れた。

九尾は手を離すと


「美香さん!? いえ、これはその! 神崎さんが破廉恥な事を! しようとして!」


「ええ!? 九尾!?」


美香はニヤニヤすると


「ハハハハ! さすがは常連さんだ。じゃ、私も混ぜてもらおうかなぁ」


美香が近づいてくるその時


「やい! クソビッチ! 悠真に近づくな!汚れるは! ボケェ!!」


俊介がやって来た。こっちもエプロン姿だ。


「あらあら、童貞君じゃん! なぁに? 悠君が羨ましいのぉ?」


美香はそう言うと厨房へ向かう。それを俊介も追いかける。

すると、黒上と愛染も階段から降りてきた。やはり2人ともエプロン姿だ。黒上は俺らに気づくと何かを俺に投げた。


「エプロンだ。お前らにも手伝ってもらうぞ。働かざる者食うべからずってな」


「フフフフフフ・・・・ 我が血鍋をご馳走してやるぞ! 覚悟しておけ! ネズミども!」


黒上は俺らにエプロンを渡すと愛染を押して厨房に向かう。


「俺らもエプロン着るか。ほら」


俺は九尾にピンクのエプロンを渡す。


「ありがとうございます。さ、早く手伝いに行きましょう!」


「ああ、そうだな!」


俺と九尾は厨房に向かう。すると、後ろから凛と白土も来た。

扉を開けるとそこはホテルの厨房みたいだった。

野菜を切る音が聞こえ、いろんな声が行き渡ってる。

今から、鍋パーティーの準備が始まる・・・・!


下手クソです!

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