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日常の大切さは終わった時に気づくもの  作者: KINOKO
第5章 ようこそ、国立神対策高等学校へ
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意外な大物

「よし、ミツレ達の所に向かうか」


 必要書類を受け取った俺は、ミツレ達が待っている神高の校舎の中に入る。


「おぉ…………… 人が多すぎだな。ミツレ達を探すのは、骨が折れそうだ」


 自動ドアを潜り抜けた先には、沢山の人達がいた。新入生は勿論のことだが、その保護者や来賓の人たちで溢れかえっている。


「悠真くーん! こっちだよ〜!」


 俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。声の主の方を向くと、氷華が手を振っていた。その隣には、ミツレと流風、そして氷華がいた。


「氷華!」


 俺は、足早に3人の元に向かう。それにしても、凄い人の数だな。これだけの人が、神と関わっていると思ったら、不思議な感情になってしまう。


「お、悠真も終わったか。よし、そしたら入学式の会場に向かうか」


 俺たち3人の背後から、坂田の声が聞こえた。トイレにでも行ってたのだろうか。


「あ、坂田さ……………… ん!? な、何ですかその格好は……………」


 ミツレが、土踏まずでペットボトルのキャップを踏んだ時みたいな声を出す。


「どうしたんだよ、ミツレ。坂田さんの顔に何か付いて……………… んん!?」


 俺も、現れた坂田の姿を二度見してしまった。そこには、変わり果てた坂田の姿があったからだ。


「坂田さん、その格好どうしたんですか………………」


 氷華が、苦笑いを浮かべながら坂田に問う。


「ん? あぁ、この格好か? 千葉神対策局で局長もやっているし、それに階級も一応だが、トップの()()だろ? だから、神に関係している者が多いであろう場所では、変装しているんだよ」


 つまり、神に関係している人達の間では、有名人である坂田は問題事を起こさない為にも、変装をしているということか。

 入学試験の時には、変装はしていなかったが、その事は黙っておこう。


「いや、でもその格好は………………」


 流風は、なんとも言えない微妙な顔をする。まぁ、俺も言いたい事は凄いわかる。


「坂田さん、その格好は不審者にしか見えませんよ」


 ジト目をしながら、ついにミツレが言いやがった! そう、坂田の今の格好は、あまりにも不審者なのだ。

 坂田は、黒マスクとサングラスと言う、誰でも不審者になれてしまうお手軽セットを身につけているのだ。


「う……………… ま、まぁお前らの言いたい事は分かるがな。顔を隠せれば、それで良いんだよ!」


 坂田は、()()()と言われた事に少し落ち込んだのか、少し急足で入学式の会場に先陣を切る。


「ほ、ほら! 早く行くぞ!」


 俺たち四人は、笑いながら不審者、もとい坂田の後ろについて行く。

 


 そして、階段を登ったりしているうちに、入学式が行われる体育館に着いた。

 内装は、何処にでもあるような体育館で、これぞ学校!って言う感じだ。


「席は自由なようだな。真ん中の辺りに座るか」


 俺たちは、坂田が指差したパイプ椅子に座る。それにしても、凄いパイプ椅子の数だな。300ぐらいはありそうだぞ。



 配られたパンフレットや入学手続きの書類などを眺めているうちに、パイプ椅子にかなり人が埋まってきた。

 そして、俺たちが座ってから、10分ほど経っただろうか、壇上の上に一人の男が現れた。


「あー、マイクテス、マイクテス…………」


 トントンと、マイクを叩いたりしてマイクテストを男はする。中肉中背の30代ぐらいの青髪で、真っ白なスーツを着ている。あの服で、カレーうどん食べたら確実に死ぬな。


「えー、ゴホン! まずは、ご入学おめでとうございます」


 男は、マイクに向かって挨拶をする。そして、ニコッと人に好かれそうな笑みを浮かべる。


「ん? あの声、あの見た目…………… まさか!」


「あいつは………………」


 ミツレと流風は、あの青髪の男をどこかで見たかのような口振りをする。


「次は、私の自己紹介でもしましょうか。私の名前は、雪落 詠心(せつらく えいしん)、まぁ本名は()()()という名前で、妖獣界出身です」


 ()()()という名前が出た瞬間、辺りがざわめきだす。


「そして、今年度から国立神対策高等学校の学長を任された者です。以後、お見知り置きを」


 このサトリ、いや雪落という妖獣が新しい学長なのか。いや、だが何でこんなに周りは騒がしくなったんだ?

 ただ学長が変わっただけだろ? 何故、ここまで騒がしくなるのだ?


「何だと!? こんな話、聞いてないぞ…………………」


「坂田さんも初めて聞いたのですか!? 隊長でもある、坂田さんが知らないという事は、これは初出し情報と言うわけですね」


「あぁ、俺も驚きを隠せない。何故だ? 何故、あの人が学長になったんだ?」


 坂田とミツレ、そして流風の三人でブツブツと何かを語り合っている。

 そして、俺と氷華は何も知らないので置いてけぼりにされた。


「あ、あの〜 あの人が学長になったのって、そんなに騒ぐ事なのか?」


「悠真くんの言う通りだよ。どうして、あの人が学長になっただけで、あんなに騒ぐの?」


 俺は、ミツレの肩をチョンチョンと叩く。


「あぁ、そうでしたね。神崎さんと氷華は知らないでも無理がありませんね」


 コホンと、ミツレは先払いをして俺と氷華の2人を見つめる。


「サトリ、いえ今は、雪落 詠心でしたね。あの人は、妖獣界のトップ、つまりは()()だった人です」


 なんだと!? つまり、妖獣界の元国王が高校の学長になったと言うことか!?

皆さん、お久しぶりです! いやー、モンハンRISEが、楽しくて楽しくて・・・・

そのせいか、全然小説書けてなかったんですよね笑でも、ご安心ください! 弱点特攻2のお守りが出たので、これからは小説にも力を注げそうです!


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