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旧知

私は途中で切れた電話に不安を抱いて、必要最低限のものを持って彼の家に向かった。

その間に旧知で共通の友人である人を呼んだ。

『まためんどくさいことになりました。あおくんの家にこれからいきます。時間があったら来てください』と頼んだ。

その人は幼馴染で近所に住んでいたお兄さん的存在だった。

職業は憚れるのであまり言いたくない。そんな人だが私に対しては頼りになる。


そんなことしていると目的地に着いた。

「よう、待っていたぞ」

先ほど連絡したばかりだというのにもうお兄さんは着いていた。不思議な人だ

「お久しぶりです、新藤さん

お忙しいのにすみません。」

「なんだ、なにがあったんだ」

「あおくんから変な電話がありまして、彼女が殺されただとか、それで不安になって赴きました。」

「ほう、それで俺に頼みに来たのか、報酬は?」

「あおくんに聞いてください。」

あおくんの住んでいるマンションを仰いだ。とりあえず進んでエレベーターに乗った

「それもそうだな、まぁ、奴に聞けられる状態だといいけどな、

それにしてもお前は不幸なヤツだ…、なんで嘘を吐かれて、振られたまでもしたお前が、花咲にここまでするんだ?」

「電話がありましたから、それに頼れるのが私しか思いつかなかったか、私がやったと思ったのでしょう。

彼は、あの人は勘違いしているのですよ。私が彼の奥さんを憎んでいると、私が憎んでいるのは、あおくんだけです。奥さんを憎むなんて筋違い、ましてや殺すなんておこがましい。

でも、私の姉なら…」

するとあおくんの新居の階に止まった。

「さ、行きましょ。」

歩き、左右を見てどっち503号室を探す。

「こっちだ、」手を引かれた。

インターホンを新藤さんが押す。

反応はなかった。もう一度押す。

けれども反応はなかった。

ドアノブに手を掛け、ドアを引いたらそこは赤かった。

真っ赤だった。

時間がたって黒くなっていたところがあった。

「お前は外にいろ、警察を呼んでくれ。」

そして扉は閉じられた。


言われた通り、警察を呼んだ。

他にはすることが見つからなかった。

だから待っているのは長く感じた。

「悠ちゃん」

そう言われて振り返った。

「何してるの?悠ちゃん。」

「お、ねえ、ちゃん」

まるで鏡の前に立っているのかと思った。

そりゃあそうだろ。双子なんだから。

「悠ちゃん何してるの?おうちに帰ってきたの?」

「いや、違うよ。というか、私の居場所なんてあの家にあるわけないでしょ、わかっていて言うのやめてよ、お姉ちゃん」

「そう、ごめんなさい、悠ちゃん。でももうお父さんもお母さんも心配してるのよ。一回おうちに帰ってきなさい。

いつでもいいから。じゃあ、またね。」


そういってエレベーターに乗り込んでどこかに行った。

忘れてた、ここは実家があるんだった。

忘れるくらいどうでもいいことなんだけれども、それでもここは私のトラウマが


「おい、風祭、警察が来たみたいだ、下に行くぞ。」

姉に会ったおかげで昔の記憶がよみがえった。

そのショックで上手く、返答ができない私を新藤さんはひきずっていくようにエレベーターに乗せた。

「お、ねえちゃんが」

最初に口にできたのはそれだけだった。


「花咲は生きていたぞ、あいつの嫁さんは死んでたけど。

ひどい状態だった。だけど家に入っておいたほうがよかったな。

あいつに会わせるくらいなら花咲の嫁さん見せた方がよかっただろ。」

皮肉な言い方だ

「ほら、行くぞ」

ずっと手を引かれていた私はなんだか小学生の時に戻ったようだった。

新藤さんが警察に事情を説明していた。

それぼうっ見てると、数人がエレベーターの方に行ったり来たりしていた。

そうしているとあおくんが見えた。自我喪失みたいな状態で、毛布にくるまっていた。

しばらくすると警官が私の近くに来た。

「おにいさんにちょっとお話聞いてもいいかな」と言われた。

「あ、私、二十歳越えてますよ。」

すると、警官が唖然とした。

「あ、すみません、中学生かと…。」

言うなよ…。

「で、被害にあった方と面識で?」

「被害にあった人の旦那さんと面識がありまして。

電話があったんでここにきました」

「その電話の内容は?」

「寝起きにお前が殺したんだろうって怒鳴られて切れました。

で不信に思いまして。」

怪訝な顔されながらそうですかと言われ席を外した。

きょろきょろしてると新藤さんが来た。

「お前は家に帰らなくていいのか?」

「どっちの?」

「今住んでいる方だ」

一息おいて、「昨日夜勤だったからお仕事はお休みだし、大丈夫」

あたまを撫でられた。

「まだお前に頼られるなんて思ってもなかったんだ」と微笑みながら言う。

その言葉を無視して「あおくんはどうなったんです?」と聞いた。

機嫌悪そうな、いつもの顔に戻り「病院だ」という。

「行っていいと思います?」

「もうちょっと待ってろ。

だが、風祭、お前花咲に恨まれてるんじゃないのか?

会ったらお前が殺されるんじゃ?」

「誤解を解けば分かりますよ。彼だって

そこまで融通が聞かないわけじゃ無いと思いますよ。

まぁ今の精神状態でどうだか知りませんが。

それに」

「それに?」

すると警官が数人もどって「一応今日は帰ってもらって大丈夫です。

明日また、お話を聞かせてもらいます」そう言って事はおわった。


「なぁ、さっきお前お姉ちゃんがって言ったけどあいつはまだ生きてるのか」

俺よりかなり小さい少女のような女に聞いた。

「え?そうに決まってますよ。」

ふと俺はあることを思い出した。

そして、もうこの女は後戻りできないほどに気が触れてしまっていることに。

新キャラの登場です。


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