独りよがり
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復讐を煮詰めるために、私は考えていた。
どういう風に、死に至らしめるかを。
どういう風が一番悲劇になるだろうかとか、
怠惰な学生にとってはそれは退屈しのぎにはちょうど良かった。
授業もろくに受けていなかったから受験なんか考えていなかった。
将来より彼に殺すことの方が大切だったから、
そして、一年くらい、こんなことを考えていた。
誰も信じないのは幸せなのか?
そもそも幸せというのはどういうこと?
あいつは“予防線を張ってるだけ”と言った。
つまり、人に裏切られても良い様に自己保身をしてるそうだ。
でもそのあいつすら私は信じられなかったのだから…。
私はあいつが愛を囁くたびに、不安感に襲われてしまう。
それを伝えるのが遅くなってしまったのが今回の原因なのだ。
だから彼も私を信じられなくなってしまった。
それだけそれだけ…なのだ。
けれど私には彼は私のすべて。
生きる理由も死ぬ理由も彼に委ねていた。
だから、だからこそ彼の嘘が私を狂わせるのに十分だった。
彼は私に信じてくれと言った
けれど私は心のどこかで彼が裏切るのではないかと不安でしょうがなかった。
それと同時に心のどこかで彼が私を救ってくれるんじゃないかと期待をしていた。
でもそれはただの願いであって、実際には行われることは無かった。
でも私を幸せにしてくれると約束してくれた。
そして、私が学校を卒業したらあもう一回一緒にいていてあげるかもしれないと言ってくれていた。
復讐もやめようかと思っていたのに
やっと、まともに戻れそうだったのに
なのになのになのになのに
でも、私は知ってしまった。
SNSで彼に彼女がいることを
おかしくなりそうだった。
思わずディスプレイを叩き割りそうだった。
「う、そ、つき」
涙が瞳にたまる。
もう限界だった。
もうなにも考えたくなかった。
もうなにもかもいやだった。
こんなのおかしいおかしい。
死んでしまいたかった。
涙をこらえて、ケータイを取り出す。
すぐさま、あいつのメールアドレスを差し出し人欄に入力する。
一瞬文面を考えて消した。
こんなこと言ってもやっても無意味だ。
僕がこんなことしても奴は耳を貸してくれやしない…。
だから、もっともっともっと残酷な手段で奴に復讐したい。
『ねぇ、きっと彼女が悪いんだよ。奴の』
頭に響く声
『ねぇ、わかる?
彼女を殺せばいいんだよ。』
「そ、うだね…、そっか、彼女を殺せばいいのか。
そうだよそうだよそうだよ。
じゃあ、準備しなきゃ…」
気が狂った私はもうまともではなかったと思い出した。
この私の頭の中に潜んでいるもう一人は昔からいた。
なんでも思い通りに事進めてくれて、私にとても優しい
そして、私が悲しんでいると私を幸せにしてくれる。
今度もきっと、私が望んだ結末に変えてくれると信じて
「だから時間をかけてゆっくり殺してやる。」
とまだ見ぬヤツの彼女に言う。
こいつひとりで会話してやがるぜ!!
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まだまだ続きます




