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第21話「仲間の挑戦! カリナの初めての投資」

今回は「初めての投資」がテーマです。


リゼリアのもとで学んできたカリナが、いよいよ自分の意志で投資を決断します。

初心者ならではの不安や勇気を描きました。

王都の取引所。

カリナは緊張した面持ちで羊皮紙を握りしめていた。


「はぁ……心臓が飛び出しそう」


隣でガイアが励ます。

「大丈夫だよ、カリナ! 俺だって最初は手が震えたんだ」


リゼリアは穏やかに笑んで言った。


「怖いのは当然。でも、その一歩が未来を作るの」



カリナが選んだのは「星光織物」という小さな工房の株だった。


「この会社……新しい布の製法を開発しているの。王都の貴族たちの間で人気が出始めていて……」


「おお、よく調べてるじゃないか!」(ガイア)


「ええ。リゼリアさんから学んだわ。株価の数字だけじゃなく、働いている人たちや製品を見ろって」


リゼリアは満足げに頷いた。


「カリナ、あなたはすでに投資家の目を持っているわ」



受付で注文を出すカリナ。

ペンを握る手は震えていたが、その瞳は真剣だった。


「これで……私も投資家ね」


その瞬間、彼女の顔には小さな誇りが宿っていた。



数日後。


星光織物の株価が少しずつ上がり始めた。


「きゃっ……! 本当に増えてる!」(カリナ)


ガイアが大笑いする。

「やったな! 初めての投資で利益だ!」


だがリゼリアは冷静だった。


「おめでとう、カリナ。でも大切なのは利益が出たことじゃない。

自分で考えて、自分で決断した。その経験こそ最大の財産よ」



その夜。


宿のテラスで、カリナは夜空を見上げながら呟いた。


「勇者パーティーの一員として戦ったときと同じくらい、胸が高鳴る……。

投資って、未来に魔法をかけるみたい」


リゼリアは隣に座り、静かに答えた。


「そうよ。投資は魔法に似ている。信念を込めれば、必ず形になる」


二人の視線の先で、星々が静かに瞬いていた。



今日の学び

•初めての投資は「利益」より「経験」が一番の価値

•企業の数字だけでなく、人や製品を見ることが大切

•自分で考え、自分で決断する勇気が投資家を育てる

お読みいただきありがとうございます!


今回はカリナの初めての投資を描きました。

仲間たちの成長が物語を彩っていくと、書いている私も胸が熱くなります。


次回、第22話は「市場を揺るがす噂! 勇者エルフ、真実を追う」です。


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