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戦勝国の敗将  作者: 畸人0.1号
第二章
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「第二十五話」《『戦争』の止め方》

「あ、そうだ。かいっちこれザルガスから届いたよ」


 ヴィンが手渡してきた紙を開く。

 そこには


『戦争止計画書』


 と書かれていた。


「いよいよ本腰か……」

「まあ、とりあえず説明するね!」


 今回の戦争は、東方同盟国(ザルガス側)のモホス、対するは南方連合国(アルディア側)のラトリア。


「すぐそこじゃないか」


 ラトリアは、エルナを遠乗りに連れていった時に足を踏み込んだ国だ。

 下手をすれば、ザルガスだけではなく、アルディアまで巻き込まれる可能性がある。

 計画書には、STEP1に仲裁と書いてある。それ以外、紙は真っ白。


「フィンが、仲裁をしてるらしいんだけど……どうもねって結果みたい」


 お互いがひかない。どちらかが自ら頭を垂れるまで終わらないのだ。


「フィンが、両国の説得は続けるみたいだけど、ほかの解決策を作れってさ」


「一丁前に兄に命令しやがって」など、ヴィンはほざいている。いや、仰っている。


「STEP2を考えろということか」

「そぉのとーり!!」


 カイは深くベッドに腰掛けた。


 互いに声を聞かないのなら――


 聞かせればいい。


 国の頭を変えればいい。

 一番簡単な方法は


「……暗殺か」


 ヴィンは嬉しそうに口角を上げた。


「そのとぉーり!! さすがカイっち!」

「褒められてもいい気はしないがな」


 ヴィンは置いてあった万年筆を取り、計画書に書き始めた。


『STEP2 暗殺』


「これは必要不可欠な犠牲だとして誰が殺るんだ?」

「多分こっちで片付けといてって意味だと思うけど?」

「質問に疑問で返すな。何も進まないじゃないか」


 リアがヴィンの横から一本前に出た。


「恐れながら申し上げます」

「全然恐れてないのにか」


 そう発言したカイはリアにきつく睨まれ、身を縮める。


「フィン様からのお言葉です。『今こっちに動ける諜報員いないからねー! 発言にはちゃんと責任もってねー!!』だそうです」

「それは、つまりこちらで暗殺せよということか」

「なんかフィンらしいけどめんどくさいなー」


 国王に向かって「めんどくさい」などと言えるのはヴィンだけだぞという言葉を飲み込む。


「ちょっと待てヴィン。この書き方は暗殺することを知っていたということじゃないか?」

「えーリア?」

「暗殺以外の選択肢が出れば『既に行いました』とおつたえしろと命令を受けております」

「それは、もうすごいのかなにか……」


 喋り方とは裏腹にフィンという人物は頭のキレる人のようだ。そうではないと国王なんぞやれないのだろうが。


「だが、ヴィン。この国は今、国外へ行くのに規制を敷いてる。どうやって出るんだ」

「そこは、『英雄』の力を使ってもらってさー」

「俺のみが出るのにはさほど難しいことではないが、ヴィンとリアさんが出るには手間がかかる。なんたって不法滞在者だからな」

「そこはねー安心して。抜け道あったから。ほら、王宮の裏」


 王宮の裏――


「タバコか」

「大っ正解!!」


 王宮所属の兵士がタバコ休憩をする時に使うという噂の抜け穴。


「よく見つけたな」

「リアが頑張ってくれたんだ。ちなみにこの計画書もそこの穴からやってきたんだよ」

「では、暗殺の準備物は外で用意しておきます」


 リアが、計画書を持って外へ駆け出した。


「相変わらず早いな。リアさんは」

「カイっちは、リアって呼ぶのに随分と時間がかかりますねー」

「うるさい」


 暗殺――


 初めて行う作戦。やったことはない。


「じゃあ俺は外出許可と孤児院の監督をマリンダさんに頼みに行ってくるよ」

「ういー!! じゃ、俺はみんなと遊んでこよっと!」

「お前だけ、遊びか」

「でも、カイっちの役に立ってる」

「そうだな。子供たちを頼んだ」


 ハルが来ていたが、帰ってもらおう。


「忙しくなるな」


新年あけましておめでとうございます。


学校も始まり、憂鬱な日々が戻ってまいりました。今年は受験期となる数えで19歳。そう、厄年です。困ったものですね。厄に負けないようにこれからも活動していこうと思っております。どうぞ2026もよろしくお願いいたします。



続きも読みたいと思っていただけましたら、ぜひ、評価、感想等々よろしくお願い致します!

励みになります!



次回の更新は


2026年1月16日(金)18時00分


です。


またのご来場お待ちしております


畸人0.1号

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