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ANGEL EATER  作者: 平藤夜虎
ヴィクターグループ編
50/50

TEXT50:切り札。

大戦後、世界を掌握するようになった3大強国の企業。その中でもトップクラスの技術力と軍事兵器、サイバー技術を誇るプロメテウス社。


その中で、対軍事戦闘や殲滅作戦に特化したデウスロイドの精鋭たちで構成された部隊選ばれた10兄妹(ナンバーズ)


各々がその実力に見合った数字を付けられ、与えられた数字が0に近いほど()()()()()()()()()()()()()()


そんな化け物集団が選ばれた10兄妹(ナンバーズ)である。


その中で〝3番〟の名前を受けたドライにとって、自身の兄弟機にあたるツヴァイは自分が倒すべき存在であり・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()であった。



「・・・ファイブ。お前は天使食らいと対象の始末を優先しろ。」


腰に携えられたロングソードを引き抜き、殺意を込めたまなざしを向けたままドライがファイブに声をかける。その呼びかけに答えるように、ファイブは狂気的な笑みを浮かべると両手に構えたチェーンソーをガリガリと地面にこすり付けながら距離を詰めていく。


「ばらばらにぃいい・・・しぃいてぇあああげるぅうう・・」



「・・・フラン、ぜったいに私から離れちゃだめだからね。」


距離を詰めてくるファイブからフランチェスカを庇うように前に立つと美琴は腰に携えた日本刀を構えたまま隣で同じく、愛銃を構えるツヴァイに声をかけた


「・・流石に分が悪いんじゃない?・・」


「・・・・・」


相手はどちらも接近武器。しかしこちらは遠距離武器と近接武器。ツヴァイの場合、もし懐に入られでもしてしまえば致命傷は避けられない。


ーーー なら、やることは一つだった。


「ーーー ツヴァイ。」


美琴は小さくツヴァイに声をかけると自分の手にしていた日本刀を差し出す。


「!・・・・お前・・・・」


「ああいうタイプ、同じ土俵に立たなきゃ納得しなさそうだからね・・・」


小さくため息をつき、美琴は驚くツヴァイに目線を向けてさらに言葉を続けた。


・・・正直、()()()()()()()()()()()()()()()()だったが、そんなことを言ってる場合じゃなかった。


「ーーー 思い切りやっていい。アンタの牙。見せてやんな。」


美琴の言葉にツヴァイは構えていた愛銃【ジャンヌ&ハーロット】をホルスターに仕納めると、いつもかけていた愛用のサングラスを外しコートに閉まった。そして、口元に獣のような獰猛な笑みを浮かべて美琴から差し出された日本刀を受け取る。


「・・・神結システム、起動。」


ツヴァイが刀を受け取ったのを見届ければ、美琴は静かに自分の右手を前に翳す。


美琴の呼びかけに答えるように、その血管内に組み込まれた神結システムのナノファイバーコードが青白く光りを帯び始めていき、それに同調して・・ツヴァイの纏う空気はさらに冷たく、そしてその奥に獰猛さを纏う物へと変化していった


「・・・神結システム。シンクロ率100。システムオールグリーン。」


先ほどと空気の変わったツヴァイの様子にドライもロングソードを強く握り占め戦闘の構えを取った。


「・・・ふん・・先ほどの小賢しい飛び道具ではなく、その刀を選んだことは褒めてやる。・・いや・・・そうでなくては困る・・・()()()()()()()()()()()・・俺がアインツ兄さんに認めてもらえるというものなのだからな!!」



「・・・・勝てないよ。アンタじゃ私のツヴァイには、勝てない」


ドライの言葉に美琴は静かに言葉を返す。神結システムのナノファイバーコードが静かに躍動し、眼前に立ちふさがる敵を討ち滅ぼせと声なき声を上げた



「ーーー CHORD/エンチャント:燕返し。執行開始。」



ーー かちり、とツヴァイの中で何かがかみ合う音が聞こえた。


「・・・お前の言う通りだよ、プライドだけ馬鹿みたいに高いクソ弟が・・」


左手を鞘に添えて、右手は柄に軽くかける。


重心を低くし、片膝立ちに似た体制を取り、視線はドライに向けたままツヴァイは答える



「・・・無外流。あのお堅いヤタガラス新宿支部のオーナー様にみっちりしごかれて取得した俺の牙の一つだ。」



ーー 無外流。


所説はあるが「質実剛健」を旨とし、華美な動きを排した実戦的な技法が特徴と歌われた暗殺剣のうちの一つ。


「刀は本音、・・銃はカムフラージュ。」



獰猛な笑みを向けたまま、ツヴァイは静かに言い放った



「ーーー 負けても文句は言うんじゃねぇぞ。三下」














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