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ANGEL EATER  作者: 平藤夜虎
黒猫編
17/47

TEXT17:Double Hazard/最悪最強の二人

プロメテウス社の精鋭チーム。そして巨大二足歩行型戦闘機械【ガルガンチュア】は〝神結システム〟により展開されたツヴァイのCHORD:死の舞踏(ラ・ダンスマカブル)の前に手も足も出ず終わった。


「・・・記録に無いね。神結システムなんて」


一連の出来事を眺めていたテンペストが隣にたたずむイリスに声をかける


「・・〝あの時〟よりも、格段に強くなってるよ。兄さんは・・・」


「・・悔しいけれどそうみたいね・・・ツヴァイ兄様・・どうして・・・」


テンペストの言葉にイリスは美琴を忌々しく睨みつけると自身のスカートから可愛らしいぬいぐるみたちがふわりと姿を現した。そして次の瞬間その頭部からチェーンソーのような物や両腕がハンマーに変化したかと思うと美琴に向け襲い掛かった


「・・・仕方ないな。」


その様子にテンペストも立ち上がり両足の装甲から鋭い刃物を出現させ美琴に向けて飛び掛かる。しかし


ーーー ギィイイン!!


「!」


「なんですって!?」


その刃は美琴の喉元に届くことは無く、人形たちを撃ち落としたツヴァイがにやりと笑う



「ーーーー 坊やにしちゃあ上出来だな」



土煙が晴れ、そこには鈍く光るガントレットを装着しテンペストの片足を掴むアルファの姿があった


「デウスロイドがもう一体!?」


「・・・おいテメェ・・俺の主人(人の女)に何しやがる・・・・」


怒りの唸り声をあげるアルファの右腕が赤く光りだしそれはだんだんと熱を帯び、そして掴まれたテンペストの片足からギギギ、と鈍い音が漏れ出した


「っ!!テンペスト!!離脱なさい!!」


「・・・あ・・イリス姉さんコレマズイかも。」


まるで他人事のようにそうテンペストがつぶやいた瞬間だった



「ーーーーー ぶちかませ!!!!アグニィ!!!」



アルファの怒号が響いたと同時にテンペストの片足が灼熱に染まり爆発したのである。しかし、テンペストもすぐに掴まれた右足の接続を切り離し、その高温が全身に向かうのを抑えたのである


「テンペスト!!!!」


「僕は大丈夫だよ姉さん・・・あーあ。大切な足が・・・父さん・・〝CEO〟に叱られちゃうよ」


溜息をつくテンペストの口から出た言葉にツヴァイ、そして美琴の目つきがさらに鋭くなった。



「・・で?どうする?この最悪の化け物(モンスターハザード)相手にまだ殺るか?プロメテウスの人形共」


愛銃に弾を込めなおし銃口を向けるツヴァイ。そしてその横で拳を鳴らして二人を睨みつけるアルファを前に、テンペストに肩を貸しながらイリスは口惜しそうに声を荒げた


「っ・・・いいえ、ツヴァイ兄様、今日のところは退かせていただきますわ・・けれど覚えていらして・・・ツヴァイ兄様、あなたはこれで・・・本格的に私たちを敵に回したと言う事を!!」


イリスの言葉にツヴァイはにやりと笑みを浮かべるとたばこに火をつけ、そのまま二人の前に中指を立てた



「ーーーー 上等だよ。クソッタレ。」















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