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【資料】栄光なる十二人の魔導師と現在の魔導船

今回は、大昔に活躍した『栄光なる十二人の魔導師』の名前と、現存している魔導船(八隻)について紹介します。



■『栄光なる十二人の魔導師』の名前紹介(順不同)


当時の魔導師たちは家名を持っておらず、名前のみで呼ばれていました。

以下の十二人が『はじまりの地』へ赴き、魔導船を得て地球に帰ってきました。


1.アッピウス

2.マーメルクス

3.カリアッハ

4.パトリツィア

5.マティルデ

6.クィントゥス

7.クラーラ

8.アッサール

9.ブルーノ

10.リオット

11.フレードリク

12.イェルハルド




■魔導船の紹介


現存している魔導船(八隻)と、過去に存在していた魔導船の紹介です。

今回はあえて、船長や各家の当主などの情報は載せていません。

魔導船の名前や能力は、一章終了時点のものです。



●アームス家


 初代魔導師:アッピウス

魔導船の名前:イフリート

魔導船の特徴:攻撃重視・重火器系


魔導船の前面に装備されている巨大な砲から、『巨人の一撃』という魔法を放つことができます。

攻撃力に優れている反面、移動が遅く、防御力も弱いのが難点です。


アームス家は、魔法使の『濃い血』を尊ぶことで勢力を拡大してきた魔導の大家です。

十二家の中で序列はないものの、アームス家が最大の戦力を保有していいて、十二家筆頭と考えられています。


一族の多くが優秀な魔法使いで、『叡智の会』の上層部で働いています。

過去、魔法使いとしての強い血を求めすぎるあまり、他家とトラブルを起こすことも多かったです。

現在も、在野に埋もれた魔法使いを探し出し、自らの家に強い血をどんどん取り入れています。




●ロスワイル家


 初代魔導師:マーメルクス

魔導船の名前:インディペンデンス

魔導船の特徴:防御重視・巨大船系


防御に特化した魔導船で『白の膜』という防御フィールドを張ることができます。

膜を通して向こうを視ることはできませんが、強力な防御フィールドは、魔蟲を寄せ付けません。


過去、魔導船の攻撃すらも弾いたことがあります。


ロスワイル家は、アームス家と同じく、強い魔法使いの血を求めています。

ただし、アームス家よりも『純血主義』で、代々一族間での婚姻を繰り返してきました。

そのせいか、一族の多くが病弱で、魔法使いとして強い力を持つものの、夭逝する者が多かったです。

ロスワイル家の直系に限ると、平均寿命は三十代後半となります。

いまでは遺伝子異常による早熟と早老であることが分かっています。

早熟ゆえ、少年少女の外見でも、大人顔負けの知性を持っている者が多いです。




●カムチェスター家


 初代魔導師:カリアッハ

魔導船の名前:インフェルノ(祐二命名)

魔導船の特徴:攻撃重視・広範囲系


前面に突き出た四本のツノが特徴の魔導船で、側面に炎の文様が浮かび上がっています。

一面を焼き尽くす炎のカーペットを放つ『豪炎』など、広範囲に影響を及ぼす魔法を使います。


カムチェスター家は、昔から様々な団体、集団、国家などの交渉役を長い間務めてきました。

過去からいままで、『叡智の会』の渉外担当をずっと務めてきました。

そのため、協力的な組織のみならず、半敵対組織ともパイプを持っています。




●チャイル家


 初代魔導師:パトリツィア

魔導船の名前:ワイルドホーク

魔導船の特徴:攻撃重視・遠距離系


左舷と右舷に多くの砲を持ち、一撃の大きさよりも数で圧倒するタイプの魔導船です。

また、他の魔導船に比べて攻撃が遠くまで届くことから、遠距離からの支援向きとなっています。


ただし、チャイル家は他の家から『脳筋』と言われるほどで、敵に近づいて戦うことが多く、魔導船の性能を十全に使いこなせているとは言えません。


チャイル家一族のほとんどは脳筋で、交渉などを苦手としています。

一族すべて、身体を動かしていないと病気になるほどで、『肉体派の魔法使い』と呼ばれています。

それは侮蔑的な用語ですが、本人たちはそう呼ばれることを喜んでいます。




●バラム家


 初代魔導師:マティルデ

魔導船の名前:グノーシス

魔導船の特徴:機動力重視・偵察型


バラム家は昔から世俗に身を置く魔法使いが多く、政治力に優れている者を多く輩出しています。

一族の多くがゴランで働いています。

各国首脳との交友もあり、政治的判断を下す場合に役立っています。




●ミスト家

 初代魔導師:クィントゥス

魔導船の名前:サイゾー

魔導船の特徴:隠密重視・隠密型


サイゾーは隠密移動が可能で、魔窟の先を偵察するのに向いています。

反面、防御力と攻撃力は乏しく、戦闘にはあまり向きません。

ミスト家は、情報収集に特化した家で、なぜか日本の忍者をこよなく愛する者が多いです。

ただし一族の中に、日本人の血が流れている者はいません。




●ロイワマール家


 初代魔導師:クラーラ

魔導船の名前:フェンリル

魔導船の特徴:攻撃力重視・高速移動型


一撃離脱のヒットアンドウェイで戦うことができます。

それゆえ、攻撃型であるが生存率が高く、船団運用能力にも優れています。


ロイワマール家は、穏健派が多く、判断はいつも中庸です。

魔法使いの家同士が対立した際でも中立の立場を取ることで、全体的なバランサーとなります。

一族の者は、叡智の会やゴランではなく、叡智大の職員になる者が多いです。




●バムフェンド家


 初代魔導師:アッサール

魔導船の名前:エキドナ

魔導船の特徴:万能型


魔導船は、オールラウンドな能力を持っています。

ゴランの幹部に一族が多くいます。

バラム家が政治としたら、バムフェンド家は経済を重視していて、ゴランや叡智の会の力を使って、世界の経済に目を光らせています。

魔導船は可もなく不可もなくといった感じですし、一族は魔法使いとしては最弱と言われています。

その分、経済で活躍することで間接的に支援しています。




●フリュー家


 初代魔導師:ブルーノ

魔導船の名前:マーメイド

魔導船の特徴:魔力切れによる自壊


魔導船が自壊したあと、一族の多くはアームス家に吸収されました。

フリュー家も、アームス家の預かりとなっています。




●アンゼイ家


 初代魔導師:リオット

魔導船の名前:アルフヘイム

魔導船の特徴:戦闘で大破


アンゼイ家の生き残りは、現在、ロスワイル家に所属しています。




●ツェバロニア家


 初代魔導師:フレードリク

魔導船の名前:エターナル

魔導船の特徴:戦闘で大破


生き残った一族の多くは、チャイル家に所属しています。




●ムガル家


 初代魔導師:イェルハルド

魔導船の名前:リンブルドム

魔導船の特徴:戦闘で大破


生き残った一族の多くは、各家に分散して所属しています。

残りは叡智の会本部に勤めています。



今回紹介した魔導船は次章から登場していきます。

また、栄光なる十二人の魔導師についての話は、この物語の根幹に関わってきますので、何度でも出てきます。

というわけで、早い内に説明させていただきました。


これで一章と閑話は終了です。

以前も書きましたが、各章30話ごとの構成となっています。(二章終了は60話)

そして15話ごとに閑話や登場人物、用語の紹介を入れていこうと思っています。


本作品を読んで、どのような感想を抱いたでしょうか。

みなさまの感想をお待ちしております!!

それでは引き続き、よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] この先に説明あるかもしれませんが、魔導船の自壊が消滅を表す事なのか、大破、はぶっ壊れてその場に乗り捨てられた状態なんでしょうか? 消滅なら無理だけど、大破なら魔力供給で自己修復されたりが可…
[一言] 案外穴を塞いだら地球には出てこなかったりしないかな… 出てくる事例は確認されているんでしたっけ? 補給や援軍の当てのない籠城みたいなもんですし、今でさえ二交代制で哨戒・探索やってる感じで絶望…
[一言] 結構壊れてるー!? 補充できそうもないあたり、割とジリ貧崖っぷちなのかなこれは。 戦力は有限で減りゆくばかりなのに、根本的解決は遥か彼方という。 これは多少無理を通してでもユージくんを連れて…
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