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第98話 みんなと再会

 「あ! 柊菜!」


 真気の声が聞こえた。

 隣の車両から真気と班長が走って向かってきていた。


 「って、琉璃!? お前なんで……」

 「説明はあとで。それより、弘太いなかった?」

 「弘太? あいつ引退したんじゃねぇのか?」

 「だから説明はあと。見てない?」

 「あ、ああ……」


 弘太さん、やっぱこの電車にいるのかな?


 「琉璃、久しぶりだね!」


 真気と真逆の反応をしてる班長。

 いつも通り笑顔。


 「うん、久しぶり」

 「いや、よくここまで来たね!」

 「飛び乗ってきた」


 ええ……。

 飛び乗ってきたの?


 お疲れ様です……。


 「優希お姉ちゃん……大丈夫だった?」

 「私は無傷だよ! 血花ちゃんこそ大丈夫?」

 「多分……」


 いや、多分ダメだと思う。

 だって記憶なんだよね?


 それって霊になんかされたってことだよね?


 「おい琉璃! この電車止まんねぇぞ!」


 私の後ろから弘太さんの声がする。

 振り向くと、やっぱり弘太さんがいた。


 「なにしてもダメだ!」

 「じゃあ、飛び降りる?」

 「そうするしかないな」


 飛び降りるんだ……。


 飛び乗ってこの電車に来たのに、飛び降りてこの電車から脱出するんだ。


 「じゃあ、上に行って降りるか?」


 真気が天井を見て言う。

 ……今更だけど、電車の上のところって『天井』っていうのかな?


 「いや、窓から降りればいいと思う」


 琉璃さんは腰からハンドガンを出して、目の前の窓に向ける。

 でも窓、割れなかったよね?


 「あの、琉璃さん。窓割れないんですけど……」

 「試したの?」

 「はい」

 「それはあの霊殺す前に試したんでしょ? 多分、窓が割れなかったのはあの霊のせいだと思う。あの霊を殺した今なら、多分割れる」

 「でも電車は走ったままだよ? その霊の仕業だとしたら電車も止まると思うんだよね。窓だけをかたくする能力の霊がいるとは考えにくいし」


 班長は窓をニヤニヤしながら見てる。

 なんでニヤニヤしてるかはわからない。


 班長、時々なぞの行動するからな。


 「いや、絶対割る」


 琉璃さんはハンドガンを腰に戻し、代わりに刀を窓に向けた。


 なにするんだろう?

 琉璃さんの顔をは見えない。


 ただ琉璃さんを見ていると、琉璃さんは突然窓に向かって突進した。

 琉璃さんは窓に思いっきりぶつかるけど、窓はびくともしない。


 そして琉璃さんからなんかいやな音がした。

 骨が折れた音。


 絶対骨折れたじゃん……。


 そう思ってたら、窓が突然割れた。

 粉々になった。


 「さっすが琉璃の霊化!」


 班長は元気な声で言った。

 そして血花ちゃんをおんぶしてその窓から降りた。


 それに続いてみんなも降りる。


 ……今思ったけど、これって上から飛び降りるのと同じじゃん……。

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