第91話 また電車の中
どうして……電車の中……?
ワープ……させられた……?
見上げても、手が出てきた穴はない。
私たちがさっき乗ってた車両じゃない。
これからどうしよう……。
そんなことを考えてたら、突然電気が消える。
何も音がしなかった。
私は1回深呼吸し、落ち着いた。
そして、オレンジ色の刀を抜いた。
いつ来てもおかしくない……。
そう思ってたら私の背後から気配を感じた。
私は振り向く。
すると1匹のヘビが私の顔に噛みかかってきた。
私は顔の前に柊の花を出し、ヘビの動きを止める。
私はとりあえずヘビから離れた。
ヘビは私に近づいてくる。
敵って判断していいのかな?
私はオレンジ色の刀でヘビを斬る。
するとヘビは『シュー』という音がして煙になった。
白色の刀で斬れば氷結させて、オレンジ色の刀で斬れば蒸発させるのかな?
だとしたら、これって相性いいの?
氷属性の刀と炎属性の刀。
じゃあ同時に2本の刀で斬ったらどうなるんだろう。
気になる……。
……って、今こんなこと考えてる場合じゃないか。
とりあえずこの電車をどうにかしないと。
私は隣の車両へとつながるドアへと向かう。
そこに手を触れると、そのドアが溶ける。
そして隣の車両が見えた。
……ここにいても何もわからない。
とりあえず移動しなきゃ。
私は、隣の車両に行く。
……特に変化はない。
『次はー、終点、坂田柊菜でございます。お出口は右側です』
……は?
聞こえてくる声に、私は少し警戒する。
私って駅名だったの?
しかも終点ってどういうこと?
終点に着くまでにここから出られなかったら、私は死ぬのかな?
でも終点までどのくらいだろう……。
私がそんな事を考えていると、後ろから気配を感じた。
私は反射的にその場から離れ、私がいたところを見る。
そこには男の駅員がいた。
その人は警棒みたいなやつを腰にかけてて、手に血が付いていた。
『お客様……、電車内での刃物の所持はご遠慮ください……』
うん、これ絶対霊だ。
なんか面白そうだから反論してみよ。
「刃物の所持はダメなんですね」
「はい、他のお客様の迷惑となるので」
「私たち以外にお客様なんていないと思うんですけどね。それに、霊伐隊は武器の所持が認められてるんですよ?」
「他のお客様の迷惑となるので!」
その霊は私に殴りかかってくる。
私は刀をかまえ、向かってくる霊に注目した。




