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第82話 殺せとの命令

 「へー……柊菜ちゃんを殺せとの命令ね」


 班長が男に斬りかかる。

 男はその斬撃を手で防ぐ。


 「は? そんなこと一言も言ってないよ? 『捕まえろ』って命令だから――」

 「あなたの場合、どうせ柊菜ちゃんを殺すんでしょ?」

 「…………」


 班長の言葉に男は黙る。

 ってことは……本当に私を殺そうとしてるんだ……。


 「……よくわかったな、テメェにも興味がわいたぜ」

 「それはどうも」


 班長はずっと男に斬りかかる。

 男はそれをずっと防ぐ。


 「……柊菜、逃げるぞ」


 私の前に和生さんが来て、私の前でしゃがむ。

 私を背負おうとしてる。


 「なんで……逃げるんですか……?」

 「なッ……! お前を殺そうとしてるんだぞ……? 逃げるに決まってるだろ……!」

 「霊伐隊に入ったときから死ぬ覚悟はできてます!」

 「アナタ、バカじゃないの?」


 美魅さんが私の前に来る。


 「あのクソ男はアナタを求めてる。だって『捕まえてこい』って命令なんでしょ? じゃあなんでアナタを捕まえる? アナタが必要だからよ! 何に対してアナタが必要かわからないけど、『霊を強化する』みたいなやつでもおかしくないわね」

 「…………」


 私は黙り込む。

 みんなも黙り込んでいた。


 やっと意味がわかった。

 私がいたら邪魔なんだ……。


 「美魅さん……ありがとうございます……」


 私は美魅さんに軽く頭を下げる。

 美魅さんは『フン』って言って、班長を見る。


 「和生さん……お願いできますか……?」

 「……悪ぃ、柊菜」


 私は和生さんの背中に乗る。

 血花ちゃんは美魅さんを睨んでいる。


 「その必要はないよ!」


 私と和生さんの前に一つの人影が現れる。

 髪が赤く、私と似た声。


 椿菜ちゃんだ。


 「あのときは楸菜ちゃんがお世話になったらしいね! 楸菜ちゃんが興奮してたよ!」


 椿菜ちゃんは私にニコッと笑ったあと、男を見る。


 男は椿菜ちゃんの存在に気づき、班長を蹴り飛ばす。

 そして赫さんも殴り飛ばした。


 「お前……椿菜……?」

 「やっほー! 久しぶり!」

 「……生きてたのかよ……」

 「なんとかね。あのあと柊菜ちゃんに助けてもらったんだ」


 私?

 椿菜ちゃんを助けた覚えないんだけど……。


 「この前、アクサと戦ったよ」

 「へー、そうか。興味ねえけど」

 「そんなこと言わないでさ、ちゃんと興味もちなよ。あなたのボスでしょ?」

 「ボスか……確かにな」


 男は椿菜ちゃんに近づく。

 椿菜ちゃんは笑ったまま刀を抜く。


 「さ、あのときの続きね――」


 「――コウ」

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